著者:石田 麻琴

ブログを継続するための、「ネタ」に対する考え方。その四【no.0458】

 ブログを継続するための、「ネタ」に対する考え方。(前回はこちら

 というわけで、「ネタ」の考え方シリーズも今回から佳境に入ってきます。ここまで紹介した、大切な考え方は3つ。ひとつ目は、「誰でも知っていることを書いてはいけない」という幻想を打破すること。ふたつ目は、「いままで書いたものよりも、もっといいものを書かなきゃいけない」という気持ちを打破すること。そしてみっつ目が、「主観で好きなように書く」こと。この3つを知ることによって、継続へのハードルがかなり下がったかと思います。

 さて、では最後に、ブログを継続するための決定的なアドバイスをしてしんぜましょう。これを知ると、いくらでもブログを書くことができるようになります。それは‥

 「同じことを書いてはいけない」という暗黙を打破すること。これです。

 シーン・・・。まあ、そうなるでしょう。わかっていました。

 いやいや、同じことを書いていいんだったらいくらでも継続することができるでしょ。そんなツッコミがどこからともなく聞こえてきそうです。でも、「同じことを書いてはいけない」なんてルールなんてありません。本当に。そりゃもちろん、今日書いたブログを、そのまま明日のブログに貼り付けしちゃだめですよ。それは単なる「コピー」ですから。「同じことを書く」が意図するところはそこではありません。

 まず大前提としてですが、もし今日のあなたと明日のあなたが「同じテーマ」でブログを書いたとしても、まったく同じ文章にはなりえません。今日から明日に至るまでの24時間で何かしらの新しい価値に触れるでしょうし、前日に一度文章を書いていることを覚えているでしょうから、翌日の文章はどこかが変わるはずです。「いやいや、石田さん何言っているの、同じような内容になるでしょー」と突っ込まれそうですが、確かにそうかもしれませんね。(認めた?)

 ここからが重要なところです。今日と明日、「同じテーマ」のブログを書く。まったく同じ文章にはならないものの、同じ内容になってしまう。今日と明日のブログを読み比べてみて、「なんだ。同じ内容じゃーん」と思ったとしても、それは「あなた」がそう思っただけで、果たして「読み手」も同じように「なんだ。同じ内容じゃーん」って思うんですかね?という話です。

 さらにもうひとつ付け加えるならば、今日と明日、同じ内容のブログを違う文章で書いたとして、その「両方のブログを読む人」ってどれくらいいるんですか?という話です。「果たして読み手は『同じテーマ』の『違う』文章を『同じもの』として見るのか?」と「両方のブログを読む人がどれくらいいるのか?」。これを考えると、「同じことを書いちゃいけない」なんてルール、実はそんなに必要じゃないんですよね。

 もちろん、今日と明日っていうのは極端な例です。ここで言いたいのは、今日と明日と明後日は『同じテーマ』でブログを書いても大丈夫だよ、ということではなくて、半年とか3ヶ月とか2ヶ月という単位で「書く内容に詰まったら」同じテーマで書いたって全然問題ないんだよ、という話です。

 書き手側って、ブログを書き続けている行動が連続になっているんですよ。だから、過去に書いた内容を覚えているし、自分に必要のない制限をかけてしまうんです。でも、読み手側って、ブログという成果物を断片的にしか見ないので、「あなたがブログを継続するために、どれくらい悩んだか」とか「ブログを継続するために、ネタをどういう風に散らしたか」とかなんて考えないんですよ。読み手が全く気にしないところには気を遣わないようにした方がいいです。疲れちゃうんで。

 ここを大前提として、「同じことを書いてはいけない」の暗黙を打破し、むしろ「同じことを書いた方がいい」という考え方に転換をさせるのが、「ユーザーは自分のケースを探している」というところですよね。次回、総まとめです。

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