著者:石田 麻琴

ブログを継続するための、「ネタ」に対する考え方。其の参【no.0453】

 ブログを継続するための、「ネタ」に対する考え方。(前回はこちら

 これまでブログを継続するための「ネタ」に対する考え方として、「誰でも知っていることを書いてはいけない」という幻想を打破すること、そして「いままで書いたものよりも、もっといいものを書かなきゃいけない」という気持ちを打破すること、このふたつを紹介してきました。

 ブログの「質」はもちろん重要ですが、「質」というのはそもそも今現在の自分の実力以上には出ないものです。いくら待っても、いくら考えても、実力以上のものは出てきません。素直に割り切って、現状の力でブログを継続し、まずは「量」から増やしていきましょう。「いいネタがあったら書く」という考え方は、「いいネタがなければ書かなくても良い」ということでもあります。企業として自社メディアを運用するならば、「いいネタがあろうと、無かろうと書く」ことにしましょう。

 「誰でも知っていること」でも書いたっていいんだ。「いままで書いたものよりも、質が落ちた」っていいんだ。そう考えることができれば、ブログを継続するのがより「ラクちん」になった気がしませんか?

 ちなみに言うと、ブログの執筆者自身が思う「質」と、読み手側が「面白い」と思うブログはズレていたりもします。なので、自分自身の中で設定している「質」は重要視しすぎることはありません。その証拠に、弊社のECMJブログで「いいね!数:1.1万以上」「tweet数:1,549」「はてなブックマーク:165ユーザ」、そして「PV数:15万PV」の例のサイゼリヤについて書いたブログは、私的には「ネタに詰まって書いた」ブログだったのですから。

 自分の思う「質」と、読み手側の「共感」のポイントは、必ずしも同じではありません。企業の自社メディアですから、情報を伝えたいお客様の軸を設定した上で、様々なブログを様々な視点から書き、その成果をGoogleアナリティクスを使って「マーケティングしている」くらいの気持ちで継続していくのが良いと思います。「全打席予告ホームラン」は到底あり得ません。

 さて、さらにブログを継続しやすくしていきたいと思います。よく聞かれることとして、「ブログの内容は主観で構いませんか」という質問があります。この問いに関する回答は、もちろん「イエス」です。むしろ、「主観」以外の内容はあり得ないと思いますし、「主観」だからこそ読み手が興味を持ってくれると言えます。もしもブログが「客観」でなくてはならないとしたら、事実関係を書くだけになりウィキペディアと同じになってしまいますし、業界の権威で尚且つもっとも情報通である人間しか、ブログを書けなくなってしまいます。そして、そんな人はいません。

 当然ですが、「事実と異なる」内容は困ります。「室町幕府の初代将軍は徳川家康」みたいな情報は修正しなくてはいけません。しかし、「室町幕府はイケてなかった(と思う)」というような考察は「主観」ですので、オーケーです。「室町幕府はイケてた」と思っている人はそのブログを読んで怒るかもしれませんが、それは読み手側の「主観」ですので、書き手側に問題はありません。(ただし、インターネットは「意図を読み取られず炎上」というパターンがあるので、極端なことを書かない方が無難。文章が上手くなってから極端なことを書いた方がいいですね)

 企業の自社メディアであれば、実名と顔写真と所属をバシっと出して、自信を持ってブログを継続していって下さい。時には批判もあると思いますが、「あなたご指名の」お客様からアポイントが来る日も遠くはないと思います。ブログは「主観」で書いて結構です。これでまたひとつ、継続のハードルが下がったかと思います。

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