サイトアイコン ECMJ

ブログを書き続けていると何かが起こる。それがお客様の「インサイト」【no.0802】

 先日の中小機構さんのセミナー(名古屋)でこんな質問をいただきました。

 先生のブログで一番アクセスの多い検索キーワードは何ですか?

 すいません。先生と呼ばれるのはむず痒いっす。まだ年齢的にも「石田くん」と呼んでもらいたいところです。全然、私は気にしません。「ネットショップに詳しい石田くん」と思っていただければ・・

 それはいいとして、この質問です。セミナーの内容としてブログを書くことでインターネットから新しいお客様に「認知」してもらう、という話をしており、「私も毎日ブログを書いてるんですよー」という話をしているので、こんな質問をしてくれたのだと思います。

 このECMJブログで最も検索流入が多いキーワードは「サイゼリヤ」です。これをお話しすると、会場が少し和やかな雰囲気になりました。

 ご存じの方もいると思うのですが、「サイゼリヤに最近行きましたか?なんだかすごいですよ。【no.0402】」このブログが2014年の10月29日に跳ねたことで、検索順位が未だに上位に位置しているのです。

 ブログの内容としては、「サイゼリヤ飲みにみる、市場環境の変化」みたいなマーケティングっぽい話なのですが、これが皆さんに共感いただいたようでソーシャルメディア上で激しくシェアをされ、多くの方に読んでもらえる結果になりました。

 狙ってこういうことができれば良いのですが、なかなか狙ってできるものではありません。

 他にも、突然メディアに取り上げられたのが、「目指せゴルフ場の勝ち組。市場縮小に勝つマーケティング。壱 【no.0077】」このブログでした。2014年の1月か2月のことだったと記憶していますが、「ゴルフ人口の2015年問題」と絡めて、Yahoo!トピックスに紹介されたのです。

 ゴルフの市場の多くは団塊の世代に支えられてきたこともあり、この数年で一気に市場が縮小してしまうのではないかと危惧されています。そこでゴルフ場のマーケティングの考え方について書いたこのブログが目に留まったようなのですね。このブログを通じて、ゴルフダイジェスト社さんからも取材を受けることになりました。

 最近だと反応がよかったブログは、「オムニチャネルの本質をよく理解していて、投資を惜しまない。それがAmazon【no.0794】」このブログでした。この3ヶ月の間にアマゾンがリリースした新しいサービスと、「Amazonプライム」の会員拡大戦略の本質について書いた内容です。少し業界寄りですが、共感いただけたのかな、と思います。

 と、ここまで書いて何をお伝えしたいかというと「書いておくもんだな」ということなんです。Amazonのブログに関しては業界も近いですし少し狙って書いていますが、サイゼリヤやゴルフ場のブログは全く狙わずに書きました。それなのに、他の狙ったブログより結果としてECMJブログを知ってもらうきっかけになっている、ということなんですね。

 ブログを活用してインターネット上での認知を広げていこうとするとき、まず大切なのは「量を書く」ということだと思います。最初から質にこだわっても「読み手」にとって良いブログなのかは自分ではわかりませんし、質にこだわり過ぎることは「書かない理由」にも繋がってしまいます。まずは「量を書く」ことに慣れてから、少しずつ質を上げていけば良いと思うんですね。というか、量を書けば自然と質も上がっていきます。

 書き続けていれば必ず「何か」が起こります。そして、その「何か」が潜在的な需要であったり、潜在的なニーズだったり、お客様の「インサイト(本音)」だったりするわけなんですね。インターネットを活用してこれがみられるようになると、自分たちしか知らなノウハウが蓄積していきますし、それが「新しい価値」を生むための材料になるのではないかと思いますよ。

 おわり。

 

モバイルバージョンを終了