著者:石田 麻琴

ネットショップを運営するときの7つの業務。【no.0182】

ネットショップの運営について説明するとき、ネットショップには7つの業務がありますよ、とご紹介しています。イーコマース事業を進めていく上での、基本となる7つの仕事をおさらいしてみましょう。

1.商材開拓・商品企画

1つ目は、ネットショップで販売する商材を仕入れてくる商材開拓と、商品を自社で企画する商品企画です。インターネット専業でビジネスを行っている企業だと小売り業から参入することが多いので、商材開拓にまず力を入れ、ネットショップの規模が大きくなってくると、商品に差別性をもたせるため商品企画に力を入れていきます。すでにリアルで母体を持っている製造メーカーなどは、商品企画を行っていることになりますね。

2.Web制作

2つ目はネットショップのサイトを構築したり、画像や動画などのコンテンツを作ったりするWeb制作の仕事です。そもそも、ネットショップのページがなければ商品を売ることができないので、最低限のスキルレベルは必須事項になってしまっています。BASE、STORES.jpやYahoo!ショッピングのストアクリエイターでは、PCソフトのスキルがなくてもショップを構築することができます。このあたりはこれからもっとハードルが下がるでしょうね。

3.集客

3つ目はお客様をネットショップに集めてくる集客の業務です。検索エンジンやショッピングモールからの検索対策。インターネット広告の出稿。ソーシャルメディアの活用。広報活動。オウンドメディアの運営なんかも集客の仕事に入ってきますね。インターネット上から、自社のサービスにマッチするお客様を集めてくる大切な仕事です。いかに新規のお客様を集めてくるか、事業の永遠の悩みの部分ですね。

4.運営(更新)

ネットショップの販売戦略のベースになるのが運営の業務です。まず販売のスケジュールを立てるところから、ネットショップ運営はスタートします。サイトの更新や特集企画のアップ、新商品の投入、メールマガジンの配信など、ネットショップの販売スケジュールから逆算して、「商材開拓・商品企画」「Web制作」「集客」の3つの業務が動いていきます。

5.受注管理(データベース管理)

1.から4.までの仕事が、お客様がネットショップで商品を注文する前の仕事であるのに対して、5.6.7.の仕事はお客様からの注文を受けた後の仕事です。まずは受注の管理です。お客様からの注文データを加工し、データベースに蓄積していきます。データの一元的な管理だけではなく、情報セキュリティの管理なども必要になります。さらに、一歩踏み込んで、蓄積したデータを戦略に活用できれば素敵ですね。

6.物流

お客様に注文いただいた商品を発送するのが物流の業務です。正しく、スピーディーに商品を発送することの他に、商品の入庫の管理、在庫の管理や、倉庫のレイアウト変更、発送アルバイトの管理なども、物流担当者の仕事になります。特に取り扱う商品数が多いネットショップについては、物流をどう管理するかが最終的な利益に影響していきます。

7.カスタマーサポート

お客様からの問い合わせにお応えするのがカスタマーサポートの業務です。主に、電話やFAX、メールなどを使って、商品の返品や交換、要望や相談に対応していきます。すでに商品を注文したお客様への対応が多いですが、どの商品を買おうか迷っているお客様の相談や、在庫切れの入荷時期についての質問など、お客様の注文前の問い合わせもあります。

ということで、ネットショップの業務は7つに分かれるわけですが、この7つの業務に1人1人スタッフを付けているわけではなく、いくつかの業務を兼務している事業者が多いと思います。

特に、1~4までのフロントヤードの仕事と、5~7までのバックヤードの仕事で分けて、その中で兼務をしているパターンが多いのですが、フロントヤードとバックヤードの仕事を兼務すると、ネットショップの全体が見えてくるので、スタッフのレベルが非常に上がりますよ。

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2 コメント

  1. 「データをとって、毎日カイゼン」をするための指標づくり。【no.0305】 | ECマーケティング人財育成 | ネットショップ事業と人材を共に育てる。

    […]  まずは、ネットショップの業務の担当者ごとに、改善の数値項目を考えていきましょう。Eコマース事業を推進していくとき、ネットショップ運営には7つの業務がある、とご紹介しています。簡単にご説明します。(詳しくはこちら) […]

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