メールマガジンの成果検証の方法について。(前回はこちら)
前回のブログでは、メールマガジンの成果検証をより正確におこなうための具体策についてお話ししました。
メールマガジンの成果検証に慣れていくためには、シンプルに物事を考えていくことが大切です。お客様にメールマガジンを送る、お客様がメールマガジンのタイトルをクリックして開封する、お客様がメールマガジンの内容を読んでURLをクリックする、そしてメールマガジンのURL先にある商品(サービス)を利用する。この4つのステップが「一本道」になっていれば、最もシンプルに成果の検証ができます。
そのために、メールマガジンの中のリンクをたったひとつだけにする、もしくはメールマガジン内に複数のリンクがあったとしても、「あるひとつのリンク」以外は成果としてみなさない、メールマガジンに載せるURLは「別ページ」のURLを作成し、メールマガジンから飛んできた数字だけを純粋に取れるようにする、などの工夫が必要になります。できる限り成果に対する複合的な要因を省いて、正確な「検証勘」を養うようにするわけです。
さて、ここまでメールマガジンを送った後の成果検証の方法について紹介してきました。メールマガジンの「タイトル、内容、紹介しているサービス、飛び先のページ」の工夫が成果の有無を分けるわけですが、実はそれ以前の「誰に対してメールマガジンを配信するか」というのも、大きく成果の有無をわける要素になります。メールマガジンの成果を生むのは「誰に」「どんな内容を」配信するか、だというわけです。
ですから、メールマガジンの成果検証のエクセルを作成する場合、「配信数」「開封数」「開封率」「リンクのクリック数(ページ閲覧数)」「リンクのクリック数(ページ閲覧数)率」「受注数」「受注率」の7つの項目の他に、「どのような方を対象にしたのか」というセグメンテーションの情報を残しておかなければいけません。大学生にAというメールマガジンを流した場合と、サラリーマンに同じAというメールマガジンを流した場合、その反応はどのように違うのかを実践&成果の履歴として残しておきたいのです。
お客様の過去の顧客データ、注文データ(受注データ)、行動履歴データを自社として収集しているのであれば、様々なセグメンテーションをおこなうことができます。例えば、
・「20代の男性で」(顧客データ)
・「BというDVDを買った方で」(注文データ)
・「過去2ヶ月以内にWEBサイトにログインがある方」(行動履歴データ)に
・Cという内容のメールマガジンを送る
・「北海道に住んでいる女性で」(顧客データ)
・「Eというサービスを利用した方で」(注文データ)
・「Fというサービスのページと、Gというサービスのページを各々4回以上チェックしている方」(行動履歴データ)に
・Hというクーポンを付与したメールマガジンを送る
というようなセグメントでメールマガジンを送ることができます。顧客データ、注文データ(受注データ)、行動履歴データを保有していれば、「1to1」(ワントゥワン。ひとりのお客様に対して、固有のひとつ)の状態までメールマガジンのセグメントが可能になります。
しかし、このようにある種「無限」にお客様のセグメンテーションができる状態だと、「果たしてどのようなセグメンテーションが有効なのか」わからなくなってしまうでしょう。例として挙げた「20代の男性」をセグメントしたメールマガジンと「北海道に住んでいる女性」をセグメントしたメールマガジンのどちらが良いか、もしくは「北海道に住んでいる」よりも「東北地方に住んでいる」が良いのか、それとも「宮城県に住んでいる」の方が良いのか、選択肢が多すぎて成果検証に混乱が生じてしまいます。
「誰に」メールマガジンを送るか。そのお客様のセグメンテーションについても、成果検証を上手になるためのステップがあります。次回はそちらをお伝えしていきます。ポイントはやはり「シンプル」にすることです。
つづきはこちら。