Eコマース事業を成功させるためのキーポイントは、なんといっても「集客」です。ネットショップにどうやって興味を持ってもらうか、どうやってお客様に購入いただくかよりも、ネットショップの存在をどうやって知ってもらうかに悩む会社が多いのではないでしょうか。
それもそのはず。ネットショップの数はいままでもこれからも、半永久的に増え続けていきます。仮に一時的な伸びがなくなったり、頭打ちになったとしても需要と供給のバランスが「需要>供給」になることはありえません。ネットショップの数が止まるときは、とっくに市場が飽和しているときです。
ネットショップの「集客」を考える上で、ネットショップをお客様に知ってもらうためのパターンについておさらいをしておきましょう。まずはインターネットでお客様に知ってもらうためパターンから紹介をしていきます。
1.インターネット広告
長らくインターネット集客のメインだったのが、インターネット広告です。お金をかけることでお客様を集める方法です。ただ、インターネット広告という手段は市場が「需要>供給」のステージにあるときは非常に有効でしたが、「需要<供給」のステージになるとお金のかけ方が非常に難しくなります。これからネットショップを本格的にスタートする会社は、基本的にはインターネット広告という手段は考えずに計画を組むのが良さそうです。
2.検索
GoogleやYahoo!などの検索エンジンからの集客、もしくはショッピングモールでの検索によってネットショップにお客様に知ってもらう方法です。いわゆるSEO対策(検索対策)など、インターネット広告の一部になっているものもありますが、基本的に検索からの集客にはお金はかかりません。販促予算を取ることができる大企業はともかく、中小零細企業のEコマース事業については、「インターネットからの集客は検索を軸にする」戦略を取っていくのがおすすめです。
3.メディア
インターネットのメディアに自社のネットショップ(自社の商品)を取り上げてもらうことによってその存在を知ってもらう方法です。メディアにはふたつの種類があります。ひとつはYahoo!JAPANに代表されるインターネットの情報メディア。もうひとつはfacebookやTwitterなどのソーシャルメディア。前者は企業が運営しているメディアなのに対して、後者は個人が情報を回しているところが異なります。
メディアの活用はインターネット広告や検索をはるかに凌ぐ効果があります。ただし、情報として選ばれるか選ばれないかは「他力本願」であるといって良いでしょう。当たればラッキー、というところです。
インターネットを経由したお客様への認知はこの3パターンに大別されます。中小零細企業がネットショップを運営する場合、「検索」を中心にインターネットからの集客を組んでいくのがやはり無難です。
ネットショップを立ち上げた当初、あまりにネットショップへのアクセス(来店)が少ないために誰かにいわれるままにインターネット広告をかけてしまう会社も多いですが、その場合は「あくまでマーケティングとして」広告をかけるのであって、「勝負として」広告をかけてはいけません。多くても10万円から20万円程度の広告費に押さえておきましょう。痛手を食らうと、Eコマース事業の継続自体が難しくなります。
Eコマースの市場環境からいえば、インターネットからの新しいお客様の集客だけに頼るのは心もとないところです。やはりインターネットだけではなく、リアルからの認知力を高めなくてはいけません。「集客」にネット、リアルという壁自体がなくなってきています。
おわり。