インターネット広告戦略を考えるときの5つのポイントについて。(前回はこちら)
オンラインショップの規模別の課題「月商500万円」のフェイズ
前回はインターネット広告を活用するにあたっての成功と失敗についてお話をしました。出稿のアクションをコントロールできる広告を使うこと。また成果のデータを取れる広告を選択すること。それに気をつければ次の広告出稿の改善に繋げることができます。
インターネット広告もEC運営と同様、成果をあげるための「試行錯誤」が必要です。「何が良かったか、何が悪かったか。結果がどうだったか。まったくわからねぇ!」が一番悪い状態です。たとえ成果がでなくても積み重ねが大事、ということです。
それではインターネット広告の活用についてのポイントです。大切なのは「どんなお客様に、どんな商品(サービス)を、どんな広告に掲載し、どんな表現でサイトに来てもらい、どんな見せ方(提案)をして、購入(利用)いただくか」です。この視点を分割して考えていきます。
・どんなお客様に
「どんなお客様に」広告を見てもらいたいのかをイメージしましょう。それをイメージすればアイデアを出しやすくなります。どんな商品(サービス)を薦めるのが良さそうか。ではどの広告に掲載するのが良さそうか。そしてどんな表現で訴求するのが良さそうか。どのような見せ方(提案)が響きそうかなどです。
・どんな商品(サービス)を
どの商品をメイン商品としてインターネット広告に載せるかです。たとえばアパレル系であれば、トップスなのかバッグなのかアクセサリーなのか。たとえば美容系ならば、お試しセットなのか正規商品なのか定期購入を押してみるのか。ここは効果を正確に検証するために、商品を絞ってチャレンジすることをおすすめします。
・どんな広告に掲載するのが良さそうか
「お客様に商品」を利用いただくために、どんな広告に出稿するのが良いのか。たとえばリスティング広告、リターゲティング広告、アフィリエイト広告などの広告の種類。そしてどの媒体に出稿するかもポイントになります。ECサイトを利用しているユーザーイメージして出稿先を考えてみてください。
・どんな表現で訴求するのが良さそうか
お客様に興味をもってもらうために、どんな表現でアピールすればいいかを考えます。インターネット広告は1枚の画像や短いテキストで構成されているものがほとんどです。限られた条件の中で、目に留めてもらいクリックをしてもらえるかを考えます。
・どんな見せ方(提案)が響きそうか
自社のオンラインショップのサイトに飛んできてもらえれば、自由な表現ができます。広告画像・広告テキストとのズレがないかは最低限の条件です。広告経由の方に商品(サービス)をどう説明するか。そしてどんなオファー(条件販売提案)をかけるかを検討します。ここでも「どんなお客様か」のイメージから最適なモデルを探していくことになります。
インターネット広告の活用するというと、どうしても「リスティング広告かメール広告か」というところから考えがちです。しかし、本来は「どんなお客様に、どんな商品(サービス)を、どんな広告に掲載し、どんな表現でサイトに来てもらい、どんな見せ方(提案)をして、購入(利用)いただくか」ここを考えたいわけです。つまり大切なのは部分最適ではなく、全体最適の思考ですね。
そうなる選択肢はほぼ無限大です。その中からいかに優先順位をつけ、インターネット広告に取り組んでいくか。それが次回のテーマです。
つづきはこちら。
【合わせて読みたい】
ECの売り上げを伸ばすWeb広告以外の集客ルートの基本(インプレスさん)