いきなりネットショップの担当をさせられてしまったら・・(前回はこちら)
【あらすじ】
ジュエリーブランドの実店舗で働いている女性が、突然ネットショップ担当に任命された。ネットは初めてで右も左もわからない。はたしてどうする?
せっかく実店舗という「自社ブランドのお客様を知る場」があるわけですから、積極的に活用をしてネットショップのデザインを組んでいきます。ジュエリーブランドのお客様の中から「ザ・お客様」を定義し、その方をペルソナにしていきましょう。
ネットショップの商品ページのつくり方はペルソナに合わせた設計にします。「ザ・お客様」にヒアリングをして、このピアスのどこが可愛いのか、このネックレスを購入したポイントはどこか、などの情報を仕入れ、ページづくりに役立てると良いと思います。
ただ、ジュエリーブランドとしてお客様に提案する立場としては「お客様に先行してトレンドを提案していく」ことが大切でしょうから、ジュエリーのデザイナーの意見も聞きながら情報の取捨選択をした方が良さそうです。ここが日用品のようなネットショップと、ブランドのネットショップの違いかもしれません。
実店舗で売れ筋の商品のページ、配送・決済などバックヤードの仕組みが整ったところで、ネットショップのスタートです。
自分の中で「全部が完璧に揃ったら開店・・」と思っていると、なかなかスタートの決断ができません。ネットショップは日々細かく更新をしていくことが可能ですから、まずはスタートしてみて「データをとって、カイゼン策を考える」という方式で運用を回していくことがオススメです。
ネットショップというと、インターネット上から新しいお客様を獲得して、インターネット上(のネットショップ)で購入してもらう・・というイメージが強いかと思いますが、まずは「インターネット上で購入してもらう」を軸にして、カイゼンを進めていきましょう。
インターネット上から新しいお客様を獲得する・・というのを、一旦棚に上げるわけです。
つまり、ネットショップのお客様は「実店舗で購入されているお客様」もしくは「ジュエリーブランドをすでに知っているお客様」ということになります。
それじゃあ、ネットショップをやることで「売上の上積み」にならないじゃないか!実店舗とお客様の食い合いになるじゃないか!そんな意見も出るかもしれませんが、ちょっと待ってください。まあまあ、落ち着いて冷静に。
既存のお客様に「インターネット上で購入してもらう」ことを軸にしてカイゼンを進めることによって、まずは「買ってもらえるネットショップ」を目指していきたいのです。既存のお客様に選ばれないショップならば、新規のお客様がファンになってくれることはありません。
ネットショップの売上が上がらない場合、基本的には2つのパターンがあります。ひとつは、アクセスしてもらっているお客様がズレているか。もうひとつは、ネットショップで商品の良さを伝えきれていないか。
ゼロからネットショップをスタートさせ、日々運用カイゼンをおこなっていくとき、結果が出ない場合「お客様がズレているか」「商品の良さを伝えられていないか」どちらかなのかがわかりません。なので、両方に対するカイゼン活動を中途半端におこなってしまい、無駄な時間と予算を使ってしまうことになります。
実店舗があり、すでに一定のブランド認知がある上でのネットショップ開設なわけですから、前者の「お客様のズレ」という可能性を、既存のお客様を対象にすることで無くし、「商品の良さを伝える」というところにポイントを絞って徹底カイゼンをしていくのです。
つづきはこちら。
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