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とにかく「やること」が最優先。7割の出来でOK、早い前進が吉です。【no.0694】

 とにかく「やること」が最優先。たとえ7割の出来でもいいので、まずは前に進みましょう。

時間に余裕があるときほど、人は身動きがとれなくなるもの

 不思議なもので、時間やタスクがパツパツだと、腹を括って前に進むことができます。しかし時間に余裕があったり、タスクが少なかったりすると逆に考え込んでしまいます。結果、身動きがとれなくなってしまうものです。

 特に危険なのが、ゴールデンウイークや夏休み、年末年始休暇などの長期的なお休みです。溜まっている仕事や、バラバラになっている資料の整理、キャリアプランなど。「時間が取れるからやってしまおう」と思ったとが、手つかずになってしまいます。

 連休には家族と過ごす時間、友達と過ごす時間もあります。その予定の中で、「やりたいこと」をスケジューリングしたとします。しかし「今日中にやらなければ」「昼以降も十分に時間がある」。または「夜やれば今日中にできる」。そして「明日も時間があるし、明日まとめてやればいいか」。というように、タスクがうしろに押し押しになります。

延ばしたタスクほど高い精度を求めるようになる

 毎朝「今日はやらなきゃなー」というところからスタートするわけです。ですから、ONとOFFを切り替えて、休日を楽しむこともできなくなります。本来ならば、スケジュールどおりタスクをこなし、遊ぶ時間は遊べばいいのです。しかし、常に頭の中に「仕事」がある状態が続き、十分に休みを楽しめなくなります。ひどい場合はこれが休みの最終日の夜中、布団に入るまで続くことになります。

 さらに、延ばしたタスクほど、実行した際に高い精度を、自分に求めるようになります。取り掛かっていないタスクでも、頭の中に置いておくだけで時間とともに熟成されます。そして「成果を生まなければいけない」というプレッシャーが圧し掛かってきます。だからより取り掛かることに不安になり、余計に身体が動かなくなってしまうわけです。

 この不安で、私もどれくらいの「充実したお休み」を手放したかわかりません。みなさんも経験があるのではないでしょうか。

「70%を100%続ける」ことが大切

 そんなときのおまじないです。前に進むことが怖いとき、「70%を100%続ける」という言葉を思い浮かべましょう。実は仕事で使用しているパソコンにも、「70%を100%続ける」が書いてあります。どこかの偉い方の言葉ではありません。前述した経験から、私自身で考えた言葉です。

 自分の100%の成果を求めると、前に進むことが怖くなり身体が固まります。どうしても「明日でいいや」「まだ今度でいいや」と現実から逃げてしまいます。自分の100%は簡単に出せるものではありません。しかも、人は自分の能力を高く見積もっているものなので、100%満足はまず不可能。結局は自分の持っている駒しか、実践では使えないのです。

 だから、まずは「やること」を優先します。自分の中の70%をきちんと出せれば、それで十分です。早目に取り組んでまずは70%を作り上げる。100%に足りない30%を、次に70%で補う。そうすると、21%を補うことができます。さらに、残りの9%を70%でやりきる。この3回の「見直し」をおこなうことで、97%の出来まではもっていくことができます。大切なのは、「最初の行動で100%を求めない」ということです。

 「70%を100%続ける」。自分の足が止まりそうなときに、ぜひ思い出してみてください。

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