すごーーーくわかりやすく、インターネットマーケティングというものを書いていきます。(前回はこちら)
その「朝から何回も検索してるんだけど、出てきません。どうなってるんですか!?」は、怒っているわけでもなく、不安なわけでもなく、疑問なわけでもない、問いかけで、どちらかというと焦っている、ような感じだったんですね。
私からすると、「今日、オープンした(本番環境に移した)んだから、検索に引っかからないのは当然じゃないですか」という感じなのですが、それはあくまでインターネットのことを知っている人の論理であって、知らない人にそれを言っても、理解できないんですよね。これは当然ですが、能力とかそういうものではなく、環境の違いとして。
私は、「Googleの検索エンジンが~」というように説明を始めたんですが、電話をかけてこられたメンバーの方は「いやいや、私はYahoo!で検索しているんですよ!」という返答をされるのです。それで、私は「うわ~、なるほど~‥!」と思ったわけなんです。これは、「そもそもの共通言語や共通理解がズレているぞ」と。前提となる知識を埋めないと、説明を理解してもらうことができないな、と。
こういうのって、普段、インターネットを使ってインターネット絡み方とコミュニケーションをとっている間は全く気がつかないことなんですけれども、一歩外を出た瞬間に、自分の中で「当たり前」だと思っていたことが、「当たり前」ではなく、前提の前提から共通言語や共通理解がないことに気づかされるわけです。
なので、ここはひとまずということで、「ウェブサイトをオープンしてすぐには検索に当たらないものなんです。もうしばらく待ちましょう」という返答で押し切らせてもらいました。「“補助金”という言葉では出てこないですかね?」という質問も受けましたが、これは検索エンジンの問題の他にも、検索でヒットするページの数などが大きく影響してくるものなので、「電話で説明は無理だな」と思い、ここも「もうしばらく待ちましょう」に返答を集約させてもらいました。(すいません。ごめんなさい)
そして、翌日です。
また電話がかかってきました。どうやら、他のメンバーの方も検索でウェブサイトを探しているらしく、その方に「まだ検索に出てこないんだけど、まだ検索に出てこないんだけど、まだ検索に出てこないんだけど、なんでだろう?なんでだろう?なんでだろう?」というように、ちょくちょく連絡をとっているようなんですね。それで、私の方に「なんでなんですかーーーーーーーー?」という連絡がきたのです。
私の返答は、前日と同じです。「もう少し待てば、検索に出てくるようになりますよ」という内容です。また「“補助金”で検索に出てきますか?」というように聞かれたので、ここも同じように「もう少し待ちましょう」と答えました。唯一、違う点があれば、少し明るい調子で「そんなに焦らなくても大丈夫ですよ!すぐに結果が出るものでもないじゃないですか!はっはっはっは」という風に、「それは当たり前ですよ」っぽい雰囲気で笑い飛ばして、先方が落ち着くようにふるまったことくらいですかね。でも、その「すぐに結果が出るものでもない」という理由も、きちんとは伝えてないわけですが。これも、共通言語や共通理解がないと、いつまでも相手にとっては話が腹に落ちないわけですから、仕方ない措置でした。
ということで、オープン4日目くらいに、やっと「岩佐豊の大型国庫補助金」というウェブサイトのタイトルで検索に引っかかるようになりました。こうなると、少なくとも人に紹介できるようにはなります。それまでもメールでURLを直接送れば、ウェブサイトを紹介することはできたのですが、しかし、実はそれも、パソコンを良く使っている人の論理であって、あくまで世の中で一般的なのはURLを教えることではなくて「●●って検索したら出てくるよ!」という方なのです。
そして「岩佐豊の大型国庫補助金」というウェブサイトのタイトルで検索がヒットするようになると、「補助金」で検索にヒットするのか、という話になってくるわけです。
つづきはこちら。