すごーーーくわかりやすく、インターネットマーケティングというものを書いていきます。(前回はこちら)
インターネットマーケティングを知る上での、三つ目の重要な視点です。
顧客像(ペルソナ)を設定し、商品とサービスを用意し、WEBサイトを運用しながらデータ分析も行っている。収益性や商品原価、リピート率のバランスをみながら、「一本釣り」方式で最適な広告投資を続け、売上を拡大させている。しかし、その広告予算もあるポイントまで達すると、売上が頭打ちになります。
それはなぜか。商品・サービスを利用する人が、インターネット上にあまりいないからです。これが市場の壁、ということになります。
リスティング広告(PPC広告)の予算を、月10万円、20万円、30万円・・と増やしていきます。これくらいの金額ならば、インターネット上を回遊しているユーザーに、広告を使ってWEBサイトにアクセスしてもらうのは難しくありません。このまま、月100万円、200万円、300万円・・増やし続けられれば良いのですが、どこかでリスティング広告(PPC広告)の効果がなくなります。
予算を使い切れないのです。リスティング広告(PPC広告)は、ユーザーの「検索したキーワード」によって成り立っていますから、ユーザーが検索するキーワードの主要なものをカバーした時点で、広告予算の上限に到達してしまいます。
もちろん、「化粧品」の広告を打つのに、「頭痛 治す」などの関連性の薄いキーワードで広告を出稿することは可能です。しかし、これでは広告の効果は期待できません。やれないことはないですが、「ギャンブル性の高い」広告投資ということになります。商品とサービスに関連性の強いキーワードを選んで広告を出稿するとなると、やはりどこかで成果は頭打ちになります。思っているよりも、インターネットってユーザーがいないんですね。商材によりますが、月300万円のリスティング広告(PPC広告)予算を使うとか、消化するのが大変なんですよ。
これはインターネットの広告が、潜在顧客に対する啓蒙ではなく、見込顧客に対する提案の性質が強いことも理由です。インターネットというもの自体が、「欲求」からの「検索」によって成り立っていますし、ユーザーの行動履歴を元にした「一本釣り」のデータマーケティングによって成り立っているからです。インターネットを使うユーザーは、ある「目的」によってWEBサイト・WEBコンテンツを動いていくので、見込顧客に対するアプローチの方が絶対的に向いているんです。
そうなると、インターネットでのビジネスを拡大していく上で、避けては通れない壁は「自社の商品・サービスを知らない、頭の中にないユーザーに、どうやって商品・サービスを知ってもらうか」ということになります。商品・サービスを知っているユーザーや、関連性の強いキーワードでインターネット検索をするユーザーのアプローチはできた、じゃあ、こっから先、インターネット広告で取れない層はどうすんの、という話です。
現実的には、「商品・サービスを知っているユーザー」が「いない」という事業者も多いと思います。「関連性の強いキーワードでインターネット検索するユーザー」は「他と取り合いになっているので、広告の費用対効果がまったく合わない」という事業者も多いと思います。すでに、インターネットビジネスの市場はそのような状況です。
インターネットを活用するあらゆる企業にとって、「自社の商品・サービスを知らない、頭の中にないユーザーに、どうやって商品・サービスを知ってもらうか」、これが最重要な課題になっていきます。
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