すごーーーくわかりやすく、インターネットマーケティングというものを書いていきます。(前回はこちら)
前回は、顧客(属性)データについて説明をしました。今回は、注文(受注)データについて紹介していきます。
顧客(属性)データはWEBサイトでアカウントを開設しているユーザーの個人情報であり、注文(受注)データはユーザーがサービスを利用した履歴ということになります。ネットショップならば、自社のネットショップでお客様が「どんな商品を購入したか」、それが注文(受注)データです。
「1to1(ワントゥワン)」のデータベースマーケティングをおこなうにあたって、「顧客(属性)データ」「注文(受注)データ」「行動履歴データ」の3つのデータが必要になるという話をしました。この3つのデータの中で、「注文(受注)データ」がもっとも馴染みが深いデータかもしれません。注文(受注)データは、実店舗で利用されているPOSでも取得・蓄積・集計することができます。
例えばコンビニエンスストアを想像してみてください。
リアルの実店舗では、「顧客(属性)データ」を取ることができません。レジで買い物をしているその人物が果たして誰なのか(名前、住所、年齢、趣味嗜好など)は知ることができません。コンビニでアルバイトをした方なら知っていると思いますが、コンビニのレジにはお客様の「想定される年代」を押すボタンがあり、そのボタンが決済ボタンになっています。しかし、これはあくまでレジ担当の印象に左右されますし、「想定される年代」のボタンも6種類ほどしかないので、お客様の属性をデータとしてはっきり残すことができません。
また、リアルの実店舗では「行動履歴データ」も取ることができません。コンビニに入ったお客様が、店内をどのように回ったのか、どの商品を目に留めたのか、どの商品を手に取ったのか、どの商品とどの商品で購入を迷ったのか。どの商品やどのカテゴリを見てから購入しないことを決めたのか、などの行動履歴のデータは一切取ることができません。
「顧客(属性)データ」と「行動履歴データ」について、実際にはこの2つのデータをリアルの実店舗で取得できるような仕組みが作られはじめています。
「顧客(属性)データ」を取得するための代表的なものがポイントカードです。それも、単に利用回数や購入金額に応じてポイントが溜まるカードではなく、個人情報と紐づいたポイントカードがデータベースマーケティングをおこなうための重要なポイントになります。鉄道のICカード(SuicaやPASMOなど)やレンタルビデオの会員カード(Tポイントカードなど)は個人情報が紐づいているため、利用価値が高いわけです。
リアルの実店舗から「行動履歴データ」を取得するために活用されるのが防犯カメラと顔認証のシステムです。防犯カメラを使って、店内の導線をデータ化します。そして、店舗に入ってきたお客様を、まず顔認証のシステムで認知し、そのお客様が店内をどう動いたか、履歴を残していくのです。顔認証のシステムを使えば、来店したお客様が新規客なのかリピート客なのかを検知することができます。1ヵ月で何回目の来店なのかも、検知することができます。また、お客様が1回の来店でどれくらい店舗に滞在したか(滞在時間)のデータも取得することができるようになります。
このように、リアルの世界でも「顧客(属性)データ」と「行動履歴データ」を取得する仕組みが整いはじめていますが、それでもまだ一部の大企業しか取り入れられないようなシステムです。リアルの中小企業でもすでに取り入れているPOSから、「注文(受注)データ」は比較的イメージがつきやすいデータということになるでしょう。
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