著者:石田 麻琴

すごーーーくわかりやすく、インターネットマーケティングというものを書いていきます。その二十一【no.0535】

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 データマーケティングを進める上で重要な顧客データのうち、「生年月日」「性別」「出身校」「趣味」などのデータをどうやって蓄積していくか、です。この顧客属性・趣味嗜好のデータを取得するには大きく分けて3つの方法があります。

 ひとつ目は、ウェブサイトの利用フローの中に顧客属性・趣味嗜好のデータを取得するための仕掛けを入れておくことです。わかりやすいのは、「アンケート」です。例えば、ウェブサイトでプレゼントを募る際に、簡単なアンケートを入力してもらう。サンプルやクーポンを利用するために、簡単なアンケートを入力してもらう。スマートフォンアプリで、アプリのユーザービリティを調べるアンケートに顧客属性・趣味嗜好のアンケート項目を混ぜてしまう。

 お客様がウェブサイトを利用する中で、なんらかのインセンティブを提案する代わりに、顧客属性・趣味嗜好に絡むアンケートを入力してもらう。これがわかりやすい手段でしょう。簡単にいえば、「直接的にお客様に聞いちゃえ!」ということですね。潔い、素直な方法だったりします。

 ふたつ目は、「注文(受注)データ」と「行動履歴データ」から顧客属性・趣味嗜好のデータを予測すること。こちらはお客様に「どんなものが好きですか?」と直接聞くことなく、データを蓄積することがでいます。

 注文(受注)データから顧客属性・趣味嗜好を予測するなら、例えば、広島カープの応援グッズばかりを買っていれば、広島カープのファンの可能性が高い、靴を買うとき、黒や茶色ばかりを買っているなら、ダークな色が好きな可能性が高い。行動履歴データから顧客属性・趣味嗜好を予測する場合も同じように、ジャズのCDの商品ページばかりを見ていたら、ジャスが好きな可能性が高い。服のサイズでLサイズかLLサイズの商品ページばかりを見ていたら、SサイズやMサイズの体型ではない可能性が高い。というわけです。

 当然、顧客のセグメントをおこなう毎に注文(受注)データと行動履歴データの集計をかけても良いですし、予測をつけて顧客(属性)データの項目に情報を加えてしまうのもアリです。

 みっつ目は、facebookやGoogle+などのソーシャルメディアとウェブサイトのアカウントを連携させることです。前々回のブログで説明したとおり、SNSで顧客属性・趣味嗜好として登録されているデータが取得できるようになります。

 ウェブサイトとSNSのアカウントを連携させるとき、「●●●●、××××、△△△△、◎◎◎◎の情報を送信しますがOKですよね?」みたいな確認画面が出てくると思います。あれが要するに、コレです。SNSのアカウントでログインできるようにする代わりに、SNSに登録しているデータを頂戴ね、ということです。最近のWEBサービスだと、メールアドレスでアカウントを作ることができず、facebook、twitter、Google+などのアカウントがないとサービスの利用ができないものがあります。その狙いとしては、ここにあるんですね。メールアドレスだけでは、その人の顧客属性・趣味嗜好に関して、何にもわからないわけです。

 お客様に「1to1(ワントゥワン)」のマーケティングを仕掛けていくために必要なデータ、「顧客(属性)データ」の次は、「注文(受注)データ」です。

 ネットショップでいえば、「お客様が何を買ったか」です。WEBサービスで言えば、「どのサービスを利用したか」になります。リアルの商売、実店舗などでは「顧客(属性)データ」と「行動履歴データ」は取得するのが難しいですが、POS等々を利用して「注文(受注)データ」に関しては馴染みが深い方も多いと思います。

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