きたれ女性と若者!競馬人気をまくり差せ!競艇場「売上アップ」マーケティング。(前回はこちら)
イベントホールを活用してのコンサート・ライブに関わらず、競艇場内でおこなうすべてのアクションとアプローチに対して、この概念を活用していきます。
*考え方をまとめてしまうと単純です
まずはアクションとアプローチのアイデア出しをおこないます。この時点では、どのアクションやアプローチが「当たる」のかはわかりません。アクションそれ自体のアイデアが良いから「当たる」こともあれば、アクションのクオリティが高いから「当たる」こともあります。「商品力」がよければ「当たる」し、「提案力」がよければ「当たる」ということです。アクションやアプローチを実際に実行・実践するまでは、結果はわかりようがありません。
アイデア出しをしたアクションとアプローチを実行・実践します。このときに参考にしたいのが、過去のデータです。過去におこなった施策と、その成果データの両方がきちんと残っていれば、次のアクション・アプローチに対してかなり有効な資料になります。成果データが残っていない場合は、過去の施策リストだけでも大丈夫です。過去の施策リストが残っていない・・ということは流石にないと思います。過去1年分くらいは頑張って掘り起こしましょう。それさえも「面倒だし、やりたくない」という場合は、市場からの撤退をお願いします。
過去の施策と成果データを参考にして、「当たりそうなイベント。当たらなそうなイベント」の仕分けをおこないます。アクションとアプローチのアイデアの中から、次の実行・実践としておこなうものを選択するわけです。戸田競艇場のイベントホールを活用する場合、年間合計80回のイベントを開催するという事例をあげました。この80回のイベントをスケジューリングしていきます。
そして、この80回のイベントを1回1回実行・実践していく中で、どんなイベントだったのか、その施策の実績をきちんと書き残していき、イベントに参加したお客様の人数(=成果データ)を残しておきます。この「施策と成果を残しておく」というところがポイントです。施策と成果を残し続けることで、次の施策・その次の施策の精度を確実に上げていくことができます。「仮説→実践→検証→仮説→実践→検証・・」のサイクルをすべてのアクションとアプローチにおいて続けていくのです。
*実践しながら数字を検証していくしかない
そもそも、イベントホールの活用方法としてコンサートとライブが最も集客に効くのかはわかりません。タレントのオーディションをやった方がお客様の来場に効くかもしれません。絵画の展覧会をおこなった方が来場に効くかもしれません。近隣の小学校・中学校の学芸会をイベントホールでおこなえば、確実な集客に繋がることでしょう。ファッションショーもありだと思いますし、オークションだってできると思います。もちろんスタンダードに、競艇選手のトークショー・インタビューを強化するのもアリです。
ここであげたアイデアはいずれも「良いモノ」だと思います。でも、「それによって本当にお客様が来場してくれるのか」は、やってみなくてはわかりません。定性的な「やったほうがよさそうだね。お客様がきてくれそうだね」はあっても、定量的な「500人お客様がきてくれそうだね。こっちの方が100人多そうだね」というのは、やはり「やってみないと」わからないのです。そしてそれは、前述した「商品力」によっても左右されますし、「提案力」によっても左右されます。やりながら数字を検証して、「マーケティングの軸」を決めていくしかないのです。
この考え方・方策が「マーケティングの原理原則」ということになりますが、困ったことにこの方法を徹底するのは「少し時間がかかる」のです。
つづきはこちら。
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