きたれ女性と若者!競馬人気をまくり差せ!競艇場「売上アップ」マーケティング。(前回はこちら)
競艇場のマーケティングは、ある程度「商圏ビジネス」になると思います。
*いま来場してくれているお客様は「どこから」
願わくば「北海道」や「沖縄」、できれば「大阪」や「宮城」、そして関東圏からの「新しい来場者」を獲得したい気持ちはわかりますが、それは「若い女性」や「若い男性」を「まだまだ獲得できる新しい来場者いるよね」と言っているのと同じです。広告投資やキャンペーンなどの上辺だけのマーケティングで「新しい顧客層」を獲得できると思ったら大間違いです。
まずは、戸田競艇場に気軽にアクセスすることができる商圏に対して、「中年男性の遊び場」として徹底的な認知活動をおこない、「来場者数」を増やすことから始めていきましょう。これだけでも、決して簡単ではないはずです。
戸田競艇の商圏として、どこまでの範囲が適するのか。その判断は、来場者へのアンケートが方針を示してくれます。そもそも「いま来場してくれているお客様は、どこから来場してくれているのか」ということです。いまのお客様が居住している場所が戸田競艇場にアクセスしやすい場所であるハズです。ここは、競艇場が想定している商圏と、実際の商圏、そして商圏ごとのアクセスの比率は異なると思われるので、「戸田競艇なら大体このあたりでしょ」と自己解決をせず、生の声を聞いてみましょう。
*比率は質問をしてみないとわからない
戸田競艇だと、戸田市、川口市、蕨市の近隣3市。また、荒川を越えれば、朝霞市、和光市、板橋区、北区もそれほど遠くはありません。車で来られる方だと、練馬区や豊島区、新座市、さいたま市からも足を伸ばす方も多いと思います。電車で来られる方は基本的に埼京線の戸田公園駅を使います。(実は、都営三田線の西高島平駅、新高島平駅も近い)。埼京線沿いとなると、北は上尾市、北本市、南は新宿区、渋谷区あたりも範囲になるはずです。電車で来場する方には、できれば駅名までもヒアリングしたいところです。
このあたりの商圏については、デスクの上に地図を広げてみれば想像がつくことです。しかし、実際にお客様がどこからアクセスされたのか、その比率は質問をしてみないとわかりません。お客様の生の声を聞いて、「定量的」な数値を把握しましょう。
戸田市、川口市、蕨市、朝霞市、和光市、板橋区、北区・・各々の市区(駅)からの来場者数の比率が出たとします。1番から10番までの順番がつきます。ここで、来場者数比率の下位をバッサリと切ります。「中年男性の遊び場」へのマーケティングをおこなう地域を絞るのです。地域を絞った中で、カイゼンの試行錯誤をおこなっていきます。
*リソースを集中させるためにエリアを絞る
切り方です。ひとつの考え方としては、来場者比率の7割もしくは8割を占める市区だけを残して、他をバッサリいってしまう方法があります。もうひとつは、来場者の居住地を地図上にマッピングして、来場者の7割もしくは8割を占めた時点の半径を「商圏」と決め、後はバッサリいってしまうという方法です。前者は電車での来場を中心とした考え方、後者は車での来場を中心とした考え方です。戸田競艇場にある駐車場の広さは限られていますし、来場者にアルコールも楽しんでもらいたいということで、ここでは前者の考え方を採用しましょう。
あくまで例えば、ですが、お客様へのアンケートの結果、戸田競艇場の来場者比率で、合計7割を占めるのが、戸田市、川口市、板橋区、和光市、この4市区だったとします。もしさらに、その内訳が、戸田市が4割、川口市が1割、板橋区が1割、和光市が1割だったとしたら、戸田市、川口市、板橋区、和光市の4市区にマーケティングをおこなうのではなく、戸田市だけに絞ってマーケティングをおこなった方が良いかもしれません。
つづきはこちら。