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人はブランドを知り商品を知るのではなく、商品を知りブランドを知る【no.1134】

 ネットショップのあるあるストーリー、「鬼切社長シリーズ」。

(前回はこちら

「人はブランドを知り、商品を知るのではなく、商品を知りブランドを知るのである」

麻間(あさま)さんは猪井氏(いいし)先生の格言を七海さんと友花里さんに紹介しました。麻間さんはこの格言をより理解してもらうために、七海さんと友花里さんに質問をしました。

「七海さん、ジャニーズ事務所って、知っていますか?」

七海さんは「当たり前じゃないですか!」と大きな声で答えました。

「じゃあ、七海さんはジャニーズ事務所という存在をなぜ知りましたか?」

七海さんは少し考えていいました。

「小学生の頃に、クラスの女子の間で嵐がすごく流行って。ちょうど嵐がデビューした頃だったと思うんですけど、その時に、嵐ってジャニーズっていう芸能事務所だってことを知ったんですよね。スマップとかTOKIOとかとも一緒だって、その時に知りました」

麻間さんは七海さんの答えを聞いて、続いて友花里さんに質問をしました。

「じゃあ、友花里さん、ユニクロって会社、知っていますか?」

友花里さんも「当たり前じゃないですか!」といった様子で、ニコニコ笑いながら麻間さんに頷きました。どうやら友花里さんは麻間さんが伝えたいことを何となく感じ取ったようです。

「では、友花里さんはユニクロという存在をどんなきっかけで知ったのですか?」

友花里さんは麻間さんの質問にすぐに答えました。

「ある日、お母さんがフリースを買ってきたんです。お母さんの分と私の分。お父さんがそれを見て『それユニクロのフリース?俺も欲しいんだけど』って言って、その時に初めて『ユニクロ』って言葉を知りました。その週末だったけかな。両親とユニクロに行ったんですが、フリースの周りにすごいたくさんの人がいたことを覚えています」

「友花里さん、ありがとうございます。いま七海さんと友花里さんが話してくれた。嵐とジャニーズの関係性、フリースとユニクロの関係性こそ、猪井氏先生の格言を理解するための重要なポイントになります。この場合、ブランドというのが『ジャニーズ』や『ユニクロ』のことであり、商品というのが『嵐』や『フリース』のことになります。『人はブランドを知り、商品を知るのではなく、商品を知りブランドを知る』をジャニーズと嵐、ユニクロとフリースに変えてみてください」

麻間さんはそういうと、「どうぞ」というように、七海さんに手を差し出しました。

「人はジャニーズを知り、嵐を知るのではなく、嵐を知りジャニーズを知る・・ということですかね」

七海さんに続いて、友花里さんもいいました。

「人はユニクロを知り、フリースを知るのではなく、フリースを知りユニクロを知る・・ってことですよね!」

「あるブランドが人々に認知をされていくステップがこの猪井氏先生の格言に詰まっています。つまり、ブランドの認知を広げるためにはブランド自体を知ってもらうのではなく、商品やサービスの認知を広げていかなければいけないということです。これをおにぎり水産のネットショップ『笹かまオニギリ』に合わせるとどうなりますか?」

麻間さんは、今度は友花里さんの方に手を差し出しました。

「人は笹かまオニギリを知り、商品を知るのではなく、商品を知り笹かまオニギリを知る―――。いや、人は笹かまオニギリを知り、わさび漬け笹かまぼこを知るのではなく、わさび漬け笹かまぼこを知り笹かまオニギリを知る、ってことですね!」

七海さんと友花里さんは、また新しいことに気がついたようでした。

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