著者:石田 麻琴

小さな一歩をつくることで、自分の中のやる気に火を灯す。【no.1060】

 何度も同じ失敗をしているのにやってしまうのが、「あー今日、結局やらなかったなぁ~」みたいなのです。ちなみにいうと、私の場合、近日では8月11日の山の日がそんな日になりました。

 8月11日は祝日ということもあってアポイントが入っていなかったものですから、ECMJブログのまとめ書きをしたり、月末にある講演会の資料を作成しようとスケジューリングをしておりました。8月10日の夜、までは。

 しかし、8月10日の夜の帰りが午前2時になってしまったことを皮切りに、翌朝はオリンピックを見てしまい、「11時からやろう!」という状態に。こうなると歯止めが利きません。オリンピックを見ながら遅めの朝食をとっていたら睡魔が襲ってきます。「ちょっと寝てから・・」と考え、ベッドに転がって気づいたときには13時。プロ野球が始まる時間です。「じゃあ、野球を見ながらブログを書くかな」と思ったのですが、そんな器用なことはできるわけもなく、「15時からやろう!」「17時からやろう!」と思っている間に夕食の時間。珍しく妻が「今日はお酒を飲みたいっす」などと言い出したものですから、近くのお好み焼き屋さんにいってアルコールを入れたら、仕事をしようという今日の予定はすべて終了です。8月11日のタスクはすべて8月12日以降にリスケということになりました。このスケジュールの変更をしているときが自分的に惨めなのです・・。

 こんな日を誰しも経験していることでしょう。どうせなら最初から完全オフにして、仕事から離れて、どこかに遊びに行けばよかった、そんな日を誰しも経験することでしょう。

 こういう一日を過ごすたびに毎回思うことなのですが、時間に余裕があるからこそ、このような繰り越し現象が起こってしまうんですよね。もし8月11日のタスクがすべて8月11日に完了させなきゃいけないことだったら、朝7時に起きた時点で準備をし、オフィスに向かっているはずです。オフィスならオリンピックは見られませんし、がっつり睡眠をとれる環境でもありませんから。

 なので、私のようにオンとオフの切り分けが上手にできないのなら、自分のスケジュールをひたすら埋めていくしかないんですよね。「このブログ、いま書かなくても明日の朝書けばいいや」という状況であれば、繰り越し現象が起きますから、「これ明日は各時間ねぇぞ」って状態にしておかなければいけないわけです。

 かといって、時間にある程度のバッファを持っている状態でないと、緊急の事態に対応ができなかったり、「緊急度は低いけれど、重要度が高い」ことにチャレンジができない。頭を使って仕事の未来を考えたり、いままで経験したことのない新しい世界に飛び込むこともできない。そう考えると、大切なのは「自分ルール」と、その「自分ルール」を守るための「意志」ってことになると思うんですね。

 だからもう、最後は当たり前の結論になってしまうんですけれど、大切なのは自分自身の「意志」。他のやり方で上手に毎日を充実させている人もいると思うのですが、自分の場合は「意志」を自分に課すことで、なんとか「それって今じゃなくて明日だってできるじゃん!」という弱い心を突破するように心がけています。(8月11日は負けちゃいましたけどね)

 まずはパソコンを点ける。ワードを開いてブログを書く準備をする。要旨だけを簡単に書き出してみる。いつも決まった音楽を流す。小さな始めの一歩をつくることで、自分の中のやる気に火を灯しています。こういうことって、外側から見ると大したことじゃなかったりするんですけどね。子どもの頃は全然わからなかったけれど、やっぱり最後は自分との闘いです。

 おわり。