ネットショップの運営を回していく上で、どうしても厄介になってしまうのがフォトショップやイラストレーターなどの「スキル」の壁なんですね。以前に比べると、どんどんネットショップを立ち上げ、運営するハードルは下がってきていますが、競合とは違う「差別性のある」ネットショップをつくろうとすると、どうしても「スキル」の壁にぶち当たってしまいます。
ちょっとしたバナーが作りたい。写真をちょうど良い大きさに切りたい。複数の画像を1枚の画像に合わせたい。ちょうどよいアプリや無料ソフトがあれば用が足りるのですが、はたしてそういうものがあるのか誰に聞けばいいのかわからない、というのが現実だと思います。あとは、フォトショップを買った方がいいのか、も同様です。
ここからは画像の撮影、加工について話を進めていきますが、実際にネットショップを運営していた身(私)からすると、画像の撮影・加工ともに恐るるに足らない、というのが事実です。何も知らないと「めちゃくちゃ大変なのでは?」と思ってしまいますが、実際に画像の加工として使うのは10個の機能もありません。これだけを覚えていれば、月商1,000万円レベルのネットショップはつくれます。
1.明るさを調整する。
写真全体の明るさを調整します。どちらかというと暗い気味の画像が撮れることがほとんどなので、少し明るくするだけで写真の雰囲気が変わります。
2.シャープをかける。
写真をより鮮明にすることができます。ピンボケしてしまったときに使いますね。
3.画像を切る。
撮った写真は大きいことがほとんどなので、商品の雰囲気に合わせて画像を切ります。複数の画像を組み合わせてひとつの画像をつくりたいときも必要ですね。
4.画像を組み合わせる。
一枚の空白のキャンバスを開いて、そこに切った画像を組み合わせていきます。
5.境界線を描く。
境界線を描くという機能で、画像に外枠をつけることができます。
6.文字(テキスト)を入れる。
画像の中に文字を入れたいときに使います。フォントを選べばおしゃれな文字を挿入することができます。
・・と、正直画像加工で使うのはこんなもんです。
それより、実は画像加工のスキルを高めるよりも、撮影に慣れる方がはるかに重要です。よい写真が撮れれば、上記のうち「明るさを調整する」「シャープをかける」あたりは必要がなくなります。
では、撮影を上手になるためにはどうすればいいか、という話なのですが、おすすめなのは中小機構(中小機構基盤整備機構)さんが開催している「ネットショップの写真撮影セミナー」に参加することです。ネットショップの写真撮影に精通している方が講演をやられますし、機能レベルがそこまででもないカメラの活用の仕方も教えてくれます(たとえばiPhoneでの撮影など)。また国がやっているセミナーなので参加費も無料です。ここは恥ずかしがらずに参加、で良いと思います。複数回の参加も理解が深まるのでオススメです。
写真撮影の無料講座に参加して、自分のカメラなりの撮影スキルを身につける。繰り返して撮影し、撮影自体になれる。画像加工のスキル(10機能未満!)を覚えて、その中で自社なりの良い画像のつくり方を探す。(レイアウトや構図も大事!)。一度身を投下してみると、あまり難しいことではないと思います。ほんとに、月商1,000万円のネットショップも基本はこれだけです。あとはやり込みです。
画像加工のソフトについてですが、無料でできるアプリはいろいろあるみたいです。ただ、個人的には無料のものを頑張って探し続けるよりも、フォトショップの最も安いソフト(いまだとエレメンツ?)を買ってしまうのをおすすめします。有料にはなりますが、あまたある無料のものを探す手間より話が早いと思いますので!
おわり。