著者:石田 麻琴

コミュニケーションから生まれる「信頼関係」が頑張れる理由に【no.0983】

仕事の基本はやっぱりコミュニケーションだと思うんですね。信用というのも、基本的にはコミュニケーションの上に成り立っているのではないかと思います。成果も重要ですが、やっぱり基本はコミュニケーションではないかと。

私はコミュニケーション理論の専門家ではないですし、ブログを読んでいる方も専門家ではないと思うんですけれども、各々の方が自分なりのコミュニケーション理論を持っているかなと思います。大学でコミュニケーションを研究している専門家みたいな先生もいるのでしょうが、実際現場で人と接している人間の理屈の方が、やっぱり重要なんじゃないかと思うんですね。経験に基づいた理論ですから。

 今回は私なりのコミュニケーション、ECMJの仕事なりのコミュニケーションについて書いてみたいと思います。

コンサルティングっていう仕事は難しい仕事で、正しいことを言ったから成果が出る仕事ではないんですね。特にECMJのようなスタイルでコンサルティングを進める場合、現場のスタッフの方に動いてもらわないと成果が出ないわけですから、理屈が正しいか否かよりもコミュニケーションが取れているかが成果を左右することになります。

自らの経験上「正しいと思われること」を伝えて、それをそのまま「わかりました」と実行してもらって、はっきり成果が出るならばよいですが、そうはなりません。

まずはお互いの共通理解、共通言語が違っているので「正しいと思われること」が「正しいと感じられるか」は別問題です。もちろんコンサルティングを依頼してくれている側は、そこも含めて知りたいところだったりもするので、最初から伝わるなんてことはありません。

また「わかりました。やってみます」という話になったとしても、チャレンジの回数とこれまでかけてきた時間、つまり経験が足りなかったりして「方向は正しいけど、踏み込みが浅い」ような状況に最初はどうしてもなってしまうんですね。なので、初めからスムーズにいって、初めから成果が出ることは稀です。

成果が出れば信用してもらえるし、成果が出ればモチベーションもアップするので、より次の施策に取り組みやすくなります。しかし、最初の時点では成果は出てないのですから、その中で頑張る理由があるとすればそれはコミュニケーションしかないと思うんですね。ちなみに、最初はモチベーションが高い状態からスタートしても、「成果はモチベーションが下がった後」にやってきますから、やっぱり「信用、信頼関係」で頑張り続けなければいけないタイミングがどこかでやってきます。

いままでのECMJのクライアントさんは幸いなことにECMJのコンサルティングに対して好意的で積極的に取り組んでもらえる方が多いので、私自身、そこまで「信頼がない」というようなことを感じたことはないのですが、やっぱり一時的にでも内心は「本当にこの方向で大丈夫かな」と思うことはあったのではないかと思います。「でもやっぱり話を聞いてみよう」と思ってもらえるのは、やっぱりコミュニケーションなのではないかと。

コミュニケーションの基本は、話す時間をなるべく多くすること。できれば1対1で話す機会をつくること。そして、相手の話をよく聞くこと。さらにポイントがあるとすれば、基本ちゃ基本なのですが、1回で相手の名前を覚えること、きちんと相手を名前で呼ぶこと。そして、自分から「おはようございます。こんにちは」と挨拶をすること。当たり前のようなことばかりですが、やっぱり大切なのはこれですね。

私はけっこう、1対1(サシ)で話すのが好きなんですよね。

おわり。