売上目標、アクセス目標、会員登録目標など、インターネットビジネスを運用していくときのWEBサイトの目的、目標がそれぞれあると思います。そして、目標に対して現在どれだけ進捗しているのか、それを定期的に確認し続けることが大切です。
年次の予算があり、月次の予算があると思います。ここまではどんなネットショップでも押さえているのが通常ではないかと思います。年次の予算を決めて月次に割り振ったものなのか、もしくは月次の予算の合計として年次の予算を設定するのか、その決定方法は様々かと思いますが、年次の予算に対しての月次の予算を設定しておけば、予想どおりに進捗しているか否かを年間12回、確認できるようになります。
少なくとも、1年が過ぎて「アレレ、年間の目標とズレまくっているよ」と気づくことはないはずです。この状態で回っている会社があれば、逆にすごいと思いますが・・。
月次の予算に落とし込まれているならば、週次の予算まで落とし込みたいところです。ひと月は約4週。月次の目標を単純に4で割ってもいいと思いますし、月初や月末に注文がまとまりやすいネットショップであれば、少し段差をつけて週次の予算をつくれば良いと思います。週次の予算に落とし込むことで、予想どおりに進捗しているか否かの確認が年間12回から年間52回できるようになります。
さらに、落とし込みたいのが日次です。できればここまでしっかりやりたいところ。ECMJで「実行数値管理表」の活用をお伝えしているのも、やはり日次のレベルまで管理を落とし込むのが有効だと思っているからです。こちらも月次の予算を31日(もしくは30日、28日・・29日)で単純に割ってもらって構いません。週次と同じように、土日と平日で段差をつけるのも良いと思います。ここまでができれば、予想どおりに進捗しているか否かの確認が年間52回から年間365回できるようになります。
当然、日次のレベルで進捗を管理しているからといって、週次の進捗管理や月次の進捗管理をやらなくていいというわけではありません。週次も月次も予算の進捗状況を確認していきます。もちろん、年次の進捗状況もです。つまり、「1回(年次)+12回(月次)+52回(週次)+365回(日次)=合計430回」進捗の確認をすることになるのです。
年次の1回と月次の12回の合計13回、予算の進捗を確認しているネットショップと、年間合計430回、予算の進捗を確認しているネットショップ、どちらのネットショップの方が強いネットショップかと考えれば、明らかに後者なのではないかと思います。これはネットショップという言葉を「会社」と置き換えてもらっても同じと思いますし、「人財」という言葉に置き換えてもらっても同じだと思います。
430回、こまめに進捗を管理していると何が起こるのか。まずひとつは、自分たちの日々の仕事、施策に対する成果の検証のスピードを上げていくことができます。日々の業務は翌日にすぐ結果がでるものばかりではありませんが、日次・週次・月次を押さえることで「成果の出るタイミング」を見逃さないことができます。
また自分たちの業務の成果検証だけではありません。市場は毎日少しずつ変化をしています。そしてどこかで大きな変化を生み出します。こまめに進捗管理をすることで、自分たち以外の力が働いた何か(いわゆる外的な要因)を感じることができます。釈迦に説法ですが、生き残るのは変化に対応できるネットショップなのです。変化に対応するためには、変化を感じなければいけません。
年間13回、変化を感じるタイミングをつくるか、年間430回つくるか。やはり後者でしょう。
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