ネットショップは販売スケジュールによって運営が流れていきます。もし最低でも1か月分の販売スケジュールを立てていないネットショップがあれば、いますぐ会議室に集まってスケジュールを立ててみてください。
1か月の販売スケジュールを立てる場合、カレンダーのようなひと月、1日1日をひと目で確認できるシートを用意します。もちろん、この時点では販売スケジュールは空白のままです。
販売スケジュールのシートに最初に書き込むのは、現時点ですでに決まっているスケジュールです。ネットショップの場合、インターネット広告の開始日などは1か月先に決まっている場合もあると思います。また、ネットショップだけではなく母体となるビジネスを営んでいる会社さんは他部門の営業のスケジュールがあったりすると思います。たとえば、「ビックサイトでの展示会(ギフトショー)」などですね。
すでに決まっているスケジュールを入力した上で、ネットショップの販売スケジュールを決めていきます。販売スケジュールを決めるための最初の軸としてわかりやすいのが「メールマガジンの配信日」です。まずはスケジュールのシートに「メールマガジンの配信日」を入力していきましょう。最初は月2回(隔週1回)からのスタートで良いと思います。
ご存じのとおりメールマガジンの効果は依然ほど高くありません。私がネットショップの運営者をしていた頃は「いかにたくさんのメールアドレスを集め、いかにメールマガジンの回数を増やすか」が売上の大きなファクターになっているところもありましたが、今はそんな時代ではなくなりました。
それでもメールマガジンを販売スケジュールの軸に持ってくることには理由があります。インターネットビジネスにおいて、メールマガジンは唯一といってもいい「ネットショップ側からお客様にアプローチができる」ツールだからです。ネットショップに新作の商品をアップしても、お客様がアクセスしてくれなければ仕方がありません。販促企画も同様です。
大切なのはメールマガジンを流すこと自体ではなくて、メールマガジンを流すために準備をし、ネットショップを更新していくことにあります。このネットショップの更新こそが、販売スケジュールだというわけです。
販売スケジュールにメールマガジンを配信する日を決めます。すると、メールマガジンに載せる内容(ネタ)を決めなければいけません。当然、ひとつのメールマガジンに載せるネタは1つや2つではないはずです。どれも準備が必要になります。
新しい商品をメールマガジンで配信する販売スケジュールを立てたとします。すると販売用の商品ページを作成しなくてはいけなくなります。商品ページを作成するためには、商品の写真を撮らなければいけませんし、商品の説明文を書かなければいけなくなります。もっと前の段階である、商品の在庫をおさえられるのか、仕入先に連絡するところから、スケジュールが始まっていくのかもしれません。
販売スケジュールは「お客様への最終的な発信」を軸に持ちます。そしてそのために準備することを因数分解して、スケジュールの中に組み込んでいきます。これが日々の業務のタスクということになります。1か月程度先のスケジュールならばそれほど苦ではなく作ることができるはずです。
まずは「販売スケジュールを作成する」という時間を日々の業務の中に入れてみてください。先に時間を取って、定期的に見直すことが肝心です。「思いついたときにやる」にならないように。
おわり。