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年商1億円のネットショップを100店舗立ち上げ、年商100億円の事業をつくる【no.0939】

「インターネットとリアルの違い」というと様々ありますが、もっとも大きな違いのひとつとして、

 インターネットは半永久的にサイトの数が増え続けていく。

これを腹の底から理解しておくことが大切ではないかと思います。インターネットのマーケティングを展開していく上でも、競合サイト(=競合サービス)が半永久的に増え続けることを前提に戦略を練りたいところです。

 これからネットショップで年商100億円の事業をつくるためには。

ECMJセミナーでも最初にお話していることです。これから年商100億円の事業を目指すならば、1店舗のネットショップ、1つのサービスサイトで年商100億円を狙うのは難しいでしょう。考え方としてのセオリーは、100店舗のネットショップで合計して年商100億円の事業を目指す、ということです。つまり、年商1億円のネットショップを100店舗立ち上げ、年商100億円の事業をつくるのです。

Eコマースの需要と供給のバランスは2009年を境にして供給側に傾いています。つまり、「買いたい人」よりも「売りたい人」が多い市場です。市場が拡大するごとに、テクノロジーは標準化され、深い知識や高いスキルがなくても簡単にネットショップが運営できる時代になりました。また、ネットショップを出店するためのコストも下がり続けています。

Yahoo!ショッピングの無料化やインスタントカートの登場、CtoCのEコマース市場の拡大はここ数年の最たるものです。インターネット上でモノを販売する人が一気に増えました。インターネットには実店舗のような店舗スペースの限りはありません。サーバーさえ立てれば、半永久的にネットショップの数は増えていきます。

ただ、ネットショップの数が10倍になっても、お客様の数やお客様の購買金額は10倍にはならないのです。実店舗のような、需要と供給の適度なバランスがインターネットには無いんですね。

需要と供給の変化は市場が拡大すると必ず起きる現象です。「買いたい人」より「売りたい人」が多い時代も、マーケットが広がっている証拠でしょう。必然の流れといえます。

「買いたい人」より「売りたい人」が多い時代は、「買いたい人(=お客様)」がネットショップを選ぶ時代であるというのも必然です。「差別性」「付加価値」「尖り」などの言葉がありますが、他との「違い」がなければお客様に見向きすらしてもらえません。中間層の事業者が消え、「価格競争のできる」大資本の事業者と「違いを出せる」中小企業の事業者に二極化されていく時代でもあります。

これまでのEコマース市場では、マーケット感のある創業者経営者(もしくは事業責任者)が1店舗で年商100億円の事業をつくることが可能でした。しかし、市場が成熟した時代では、1店舗で年商100億円の事業をつくることは容易ではありません。大資本に飲み込まれていく可能性が高くなります。

 お客様を絞って「違い」を出し、お客様のハートを掴み続けられるネットショップをつくる。

お客様の絶対数は少なくとも、限られた層から強烈な支持を得るネットショップをつくる。こんなネットショップをひとつひとつ増やし続けることが、年商1億円のネットショップを100店舗立ち上げ、年商100億円の事業をつくることに繋がります。

では、100店舗のネットショップ、100の「違い」をつくるにはどうするか。これは1人の人間が100のアイデアを出すようなものではありません。異なるライフスタイルをもつ100人が1つ1つの「絶対的な違い」を出していくのです。そうしないと痒い所に手が届くサービスは生まれません。強烈なファンになってもらうことができないのです。

100の「違い」をつくるために、100人のネットショップ店長を育てる。1店舗に1人の店長を当てても利益の出る仕組みをつくる。Eコマース市場を勝ち抜くために、すでに本気で動いている会社もあるようです。

おわり。

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