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不安はなくならない!不安との上手な付き合い方【no.0935】

やっぱりそうか、という話を目にしました。

 何かを決めるときに、時間がかかる人ほど、不安を抱きやすい。だから、できるだけ即断をした方がいい。

理論として証明されているようなんですね。自分の胸に手をあてて過去を振り返ると、思い当る節が多々あるのではないでしょうか。私なんぞ、毎回この不安とたたかっているようなものです。

仕事を進めていくとき、必ず課題があります。課題と具体的な解決策がすでに自分の頭の中にイメージできていれば、即断で前進しやすいのですが、解決までの過程のどこかに「未知」の部分があると、足が止まってしまうものです。そして不安感に襲われることになります。

自分では解決法がわからないのであれば、まずわかりそうな人に質問してみるところからスタートする。ひとつの手段として、ただそれだけのことでも、「こんなこと聞いていいのだろうか」「失礼にあたらないだろうか」などと思っていると、さらに不安感にさいなまれることになるんですね。

決断が遅くなりがちな場面としてありがちなのは、比較的時間に余裕があるときではないでしょうか。時間に余裕がある中で仕事をしているときは、即断をする必要性に迫られません。ただ、これが結果的に不安感を抱えたまま仕事が手につかない状況になることがあります。

例えば、「今日、丸1日空けたから、今日中にレポートを書こう」というような場面ですね。「朝起きたらやろう」「12時からやろう」「昼寝したらやろう」「夕飯食べたらやろう」「そろそろやらないとマズイ」・・そして「結局、やらなかった・・」というような経験、誰しもあると思います。ただただ不安感だけを抱えて1日を終わらせてしまう「あるある」です。

これを打破するのは実は簡単です。「忙しくすること」なんですね。スケジュールがガッツリ埋まっていれば、必然的に仕事を即断しなければいけない状態になります。自分を忙しい状態においていれば、ネガティブなことを考えている時間すらなくなるんですね。ホリエモンが「仕事にネガティブになるのは『ヒマ』な証拠」とよく言っていますが、その通りだと思います。

 また、真裏の話になりますが、不安というものは、人の中からなくなることはありません。

「この不安が解決して、肩の荷が下りたら、次はこれをやろう」と思っていても、不安が解消した時点で次の不安が襲ってくるだけなのです。不安は常に順番待ちをしています。いま抱えている不安が解消したとしても、2番目に控えている不安が前に出てくるだけなのです。

なので、「不安がなくなったら、これをやろう」というのは、基本的に一生実現しないことになります。だって、ずっと不安はなくならないのですから。

じゃあ、いま自分が抱えている不安を消すためにはどうすればいいか。それは、「もっと大きな」不安を抱えることです。もっと大きな不安を抱えれば、いまの不安は感じなくなります。自分の成長、仕事の成長とともに不安を大きくしていけばいいのです。大きな不安を抱えられるということは、それだけ自分が大きなステージで仕事ができているとポジティブに理解をしましょう。

即断即決を心がける。ただ、不安がなくなることはない。人間の中での、光と影の関係のようなものです。自分の成長を止めるのは、常に自分自身への疑心暗鬼です。「本当にこの道を進み続けて大丈夫か?」という不安との戦いです。先は誰にも見えません。大切なのは、不安との上手な付き合い方なのではないでしょうか。

おわり。

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