継続するからこそ、アイデアが生まれ、さらに継続するからこそ、さらに深いアイデアが生まれるのだと思います。最近、それを実感することがありました。
とあるソリューションを提供している会社さんです。お付き合いは4年以上になります。ECMJの初期からお付き合いをしている大切な会社さんのひとつです。
提供しているソリューションの中で、特定のライセンスを持っていないと提供できないものがあります。他にはない特別なソリューションなのですが、「○○のライセンスを持っている会社さんが対象になります」というわけです。これまで様々な手をほどこしてきましたが、どうやらこの「○○のライセンスを持っている会社さんが・・」のところで見込のお客様がどうしても引いてしまっているように感じていました。
インターネットの検索で課題の解決方法を探す。解決方法としてのソリューションの活用を知る。ソリューションの有用性を感じ、ソリューションの見積りを依頼しようとする。そこで、「○○のライセンスを持っている会社さんが対象です」ということを知る。そうすると、見込のお客様は「○○のライセンスを取るためにはどうすればいいのだろうか・・?」と固まってしまうのではないかと考えたわけです。
ここについて、ふとしたことからひとつのアイデアが浮かびました。
「○○のライセンス」を取得するためのフォローも、この会社さんで一緒にやってしまえばいいのではないか?というアイデアです。「このソリューションは○○のライセンスを持っている会社さんが対象になります」とともに、「○○のライセンスの取得については、弊社がご案内、サポートをすることが可能です」というインフォメーションを出すのはどうかということです。
なんだ、最初からそうしておけば良かったじゃないか、と、場にいたみんなから笑いがおきました。
でも、こういった「よく考えれば・・」と思われるような改善策でも、「もっとお客様が動きやすくなるためにはどうすればいいか」ということを考え続けていないと得てして出てこないものです。仮説を立て、アイデアを出して、施策を実行し、成果を検証して、また次の仮説を立てる。「他にできることは何か、他にできることは何か」と深掘りをしてはじめて、本質的な解決策が出てくることが往々にしてあります。
最初から上手くやるのは無理です。最初から最良の方法を探すこともできません。上手い方法や最良の方法は実践を継続していく中から見つけていくものです。
この「○○のライセンスの取得については、弊社がご案内、サポートをすることが可能です」のインフォメーションが本当に効果のあるものなのか、今のところまだわかりません。もしかしたら見込のお客様が詰まっているのはもっと他の部分なのかもしれません。または、ここが本当に詰まっているポイントであり、ソリューションの提供だけではなく、「○○のライセンスの取得サポート」自体もビジネスになるのかもしれません。
もしもこの予測が外れたとしても、この経験値を活かして次のアイデアを考えます。もし予想が当たったとしたら、「さらにお客様がスムーズに動けるようにするためにはどうすればいいか」を考えることでしょう。いずれの結果が出たとしても、ビジネスを成長させるために「継続する」ということには変わりありません。
とにかく「継続する」こと。けっして簡単なことではないですが、自分自身の人生を振り返ればその大切さが身に染みてわかるのではないでしょうか。私もそのひとりです。
おわり。