Amazonという会社はどこまでいくのでしょうか・・という話。
AmazonのAWS事業はもちろんのこと、Eコマース事業としてのAmazonに興味がある方は多いと思います。ショッピングモール、自社サイトでEコマースをおこなっている会社にとってもすでに無視できない存在。そして、利益をすべて投資にぶっ込む世界的ベンチャー企業としても注目している方が多いのではないでしょうか。
昨年から、AmazonがAmazonプライム会員向けのサービスを一気に拡充させています。
おさらいすると、動画見放題サービスのプライムビデオ、音楽聞き放題サービスのプライムミュージック、1時間以内配達の物流サービスのプライムナウ、そして容量無制限の写真ストレージサービスのプライムフォト・・すでに追い切れていませんが、他にも特典サービスがあるよう。年額3,900円でのサービスとしてはお得過ぎるほどお得過ぎます。Amazonによって潰れた会社、あるでしょうね。
次にAmazonが追加しそうなサービスを考えると、ひとつはゲームの遊び放題サービス。ソーシャルゲームなのか、普通のゲーム(呼び方がわからない)の遊び放題サービスなのかは想像つきませんが、すぐにでも提供可能なサービスを思われます。そして、(私も待ち望んでいる)書籍(Kindle)の読み放題サービス。本国ではすでに提供されているサービスなので、システム的には日本でもスタートしておかしくないハズです。ただ、日本の出版社から激しい抵抗を受けているのでしょうね。仕組みの部分以外の問題をクリアできるか、と見ます。
とにかくAmazonとしてはプライム会員の会員数を伸ばしたいハズです。プライム会員は、Amazonの提供しているサービスを統合する「顧客ID」です。プライム会員を増やし、一元的に「顧客軸」でのデータ分析をおこなうことで、ユーザーの志向性をより深く知ることができます。まあ、Yahoo!IDでも同じことができるんですけどね。
このままのペースでAmazonのサービスが拡充し、プライム会員が増えていったとすると、興味があるのは「Amazonがどのタイミングでリアルのマーケティングに乗り出してくるか?」ということになります。Amazonは果たしてインターネットの領域を出るのか、インターネットの領域を出るなら果たしてそれはいつなのか、という話ですね。
そう考えると、もうひとつAmazonのサービスで重要なポイントが思い浮かびます。Amazonのプライム会員IDと連携させた「クレジットカード」の存在です。「プライム会員+クレジットカード」をプライム会員に使ってもらうことによって、インターネットのみならず、リアルでの購買行動データが一元化されます。
仮にSuicaやPASMOなど、鉄道会社のICカードとも連携したならより最強です。顧客データ、購買行動データだけではなく、駅間のICカード利用による行動履歴のデータまで取得することができます。当然、Amazonサービスの行動履歴データはインターネットを介して取得できるわけですから、「リアルとネット」すべてのデータを掌握することができるわけですね。
ちょっとどこに法律的な問題があるのかわからないので、好き勝手に書いてしまいましたが、AmazonはAmazonIDが「全世界共通のマイナンバー(たとえ)」になるまで突っ走る気でしょう。もちろんAmazonIDというのは、プライム会員のことになります。
おわり。