(ぜひ其の壱から順番にお読みください)
「広島カープがFAで主力選手を獲得するためには・・?」其の壱
「広島カープがFAで主力選手を獲得するためには・・?」其の十二です。
■「面を広げる」のマーケティングと「掘り下げる」マーケティング。
前回のブログでは、「すでにグッズを買っている人にもっとグッズを買ってもらう」ために、「どんなお客様がどれくらいファンになってくれるか、その属性を掴む」こと、「お客様のライフスタイルを考える」こと、2つを書きました。
「まだグッズを買っていない人にグッズを買ってもらう」ためのマーケティングが「面を広げる」ためのマーケティングならば、「すでにグッズを買っている人にもっとグッズを買ってもらう」ためのマーケティングは「掘り下げる」ためのマーケティングであるわけです。既存のデータ、そしてこれから施策を行う上での成果データをウォッチしながら、何がどれくらい成果(つまりリピート顧客のグッズ売上)に利いてくるか、検証し続けることが大事です。
■既存の売れ筋グッズから横展開と縦展開を考えていく・・!
具体的なマーチャンダイジングについては、データを見てみないとどうすれば良いかわかりませんが、やっぱり既存グッズで売れているアイテムの横展開、縦展開から始めるのが良いのではないですかね。カラーを増やしたり、選手別のグッズを増やしたり、クライマックスシリーズバージョンや2014年バージョンのグッズを作ったりみたいなところから進めていけば(もちろんやっているでしょうが)、グッズの企画として大ハズシのない売上が期待できると思います。この大ハズシってのが困るんですよね。大ハズシをやってしまうと、みんなの信用を失うので次がすごく動きづらくなる。まずは安パイからで良いと思います。
マーケティングデータがどうなっているかわかりませんが、おそらくユニフォーム(もしくはTシャツ)・タオル・メガホン・リストバンドあたりをひととおり揃えるスタンダードなグッズ購入者と、シーズンやイベントごとにグッズを買い替えたり、それこそライフスタイルがまっかっかに染まっているヘビーなグッズ購入者の2パターンに別れると思います。ネットショップでのデータ取得を活用して、より一歩お客様を広島カープのファンに引き上げる成果ポイントを探していきたいですね。
■「広島カープがFAで主力選手を獲得するためには・・?」まとめ!
まずはチケット売上の最適化。現在7割程度しか埋まっていない主催試合をできる限り10割に近づけることによって、チケットの売上を伸ばしていくこと。座席種別を最適化するための方法や、年間シートの売上をどうやって上げていくかという話をしました。そして、物販。特にグッズの売上をあげていくこと。グッズにはチケット売上や広告売上とは違って、売上の天井がないこと、付加価値の付け方で上代のコントロールがしやすいことなどを書きました。データマーケティングを使ってこれを実行したら、FA宣言をした主力選手を毎年1人ずつ獲得できないかなぁ~、10億円くらい売上がアップして。データというものは、何かアクションをしたときに必ず落ちてくるものなので、活用はタダなんですよね。ここが重要なところ。
あと、最後に、個人的な意見なんですが、広島カープのネットショップでグッズをある程度買った人に限って、同伴チケット1枚無料でも良くないか?グッズのリピーターはおそらくチケットを持っていると思うので、友達を連れてくる分のチケットが無料になる仕組みを作るとか。キャッシュバッグでもクーポンでも、具体的な別に考えるとして。グッズを5,000円分買ってもらったときの利益率って相当なものだろうし、チケットの3割が余っているのなら、すでにリピーターになっているファンと一緒に来る友達の方が、同じようにファンになってくれる可能性が高いでしょうし。まあ、アイデアの1つとして。
とにもかくにも、広島カープがFAで選手を獲得できる日を楽しみにしています。というか、目先ではFAでの他球団への流出をストップさせなきゃいけないのだろうけども。11月14日のFA公示を待ちましょう。
「広島カープがFAで主力選手を獲得するためには・・?」おわり。
[…] ・広島カープがFAで主力選手を獲得するためには?十二(最終章)【no.0062】 http://www.ecmj.co.jp/?p=1076 […]