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「地味、面倒、きつい」実務を「ラク」にする方法は‥!?【no.0193】

 データ活用や人財育成(弊社としてはイコールですが)の相談を受けると、「こうすればいいんじゃないですか?」とか「直接的な解決策はわからないんですが、こうすれば次のステップがみえそうじゃないですか?」みたいな返答をするのですが、人によっては「それ手間ですねー。もっとラクな方法ないですか」みたいな話になります。

 たとえば、このブログでも自社媒体・コンテンツマーケティング・オウンドメディアに関するエントリーをいくつか書いていますが、集客のために毎日コツコツ文章を書いていくとか、ひたすらネットショップの商品を増やして検索対策していくとか、週に4本メールマガジンを企画・執筆するとか、毎朝数字を取って検証のミーティングを開くとか、クリエイティブを通り越して、続けていくと単純な作業になってくるんですよね。これって、地味で面倒できつい仕事じゃないですか。それを伝えると、「それ手間ですねー。もっとラクな方法ないですか」となるわけです。

 その「ラク」の意味って複数あって、1つは「楽」。どういうことかというと、「一発何かの仕事をやれば解決する秘策とかないんですかねー」とか「一発お金払うのはOKなので、必ず(100%)売上と利益が上がる方法ないっすかねー」みたいな、「私、楽して結果出したいんすけど」系の意味。コンサルにこの手の要求をしてくる人は、コンサルの存在価値をわかっていない&お前の実力試してやる系の期待値が間違っている面倒な人なので、特に相手にせず、「いやー、私では力不足なんで、他を当たってください」みたいな返答をします。

 もう1つの「ラク」の意味は「簡単にできる」ということ。つまり、「できる限り仕組み的にやる方法ないっすかねー」ということですね。これは実務を進める上での細かい工夫を求めているということなので、オウンドメディアならば、「ネタ帳を作っておくといいですよ」とか「最初にタイトルと小見出しを作ってから書き出す方がいいですよ」とか、アドバイスをすることができるわけです。この工夫ってのは、一応アドバイスはするものの、基本的には自分に合ったやり方を見つけていくのが良いので、「まあ、私はこんな感じでやりますけど、仕組み化を意識しながら実務を進めてってくださいよ」というところに話が落ち着きます。

 最後の「ラク」の意味は「楽しく」ということ。「いやー、その必要性は十分理解しているんですが、手間ですねー。仕組み化の工夫もするけど、ある程度手を動かさなきゃいけないので、どうにかして楽しく実務をする方法ないっすかねー」ということですね。オウンドメディアの毎日コンテンツをアップするなんかは、正にここなわけです。回答をしてしまうと、基本的に「楽しく」はならないです。もちろん、「この言い回しおもしれ!」とか「この写真ないわー」とか、ところどころ楽しいことはありますが、全体的には楽しくなんかなりえないと思います。実務なら特に。

 「地味、面倒、きつい」ことは「楽しく」なりません。「楽しく」なるのは、結果です。結果が「楽しく」なることは十分ありえるし、というか、「楽しい」結果を得るために、日々仕事という「原因」を作っていっているわけですから。なので、「地味、面倒、きつい」という原因を、どうにか「楽しい」にしようとするのは間違っているんですね。じゃあ、「地味、面倒、きつい」をどの方向に持っていって進めればいいかといえば、それは「習慣」です。決まりだから・ルールだから「やる」、やらないと気持ち悪いから「やる」、続けているから「やる」。「地味、面倒、きつい」を乗り越えるためには、仕事を「習慣」のレベルまで持っていかなければいけません。ということは、「習慣」として身体に沁みつくまで、続けなければいけません。これが一番難しいんですけどね。

 まず「地味、面倒、きつい」を、デフォルトで「習慣」の域までもっていくこと。「そういうもんでしょ」と思えようにすること。それが本当に目指す道なのかなと思います。

 おわり。

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