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「できる」ではなく「勝てる」からビジネスモデルをつくる。 【no.0118】

 昨日は、私がナビゲータを務めさせていただいているビジネスプラットフォーム革新協議会(BPIA)のWebビジネス研究会がありました。Webビジネス研究会は弊社が創業した2011年からスタートしたので、今年で3期目、合計12回目の開催を、汐留のプライスウォーターハウスクーパーズさんのセミナールームをお借りして開催しました。

 今期のWebビジネス研究会は、ゲスト講師のバックグラウンドや取り組み、サービス展開の話だけではなく、業界全体を俯瞰した話を入れていただくようにして、異業種で直接Webに関わりのない方でも、知見を得ることができるように、少し工夫を施しています。そして、第12回目として、昨日ご講演いただいたのが、株式会社シー・コネクトの代表取締役である嶽本泰伸さんです

 嶽本さんは2009年に株式会社シー・コネクトを創業。現在は、イーコマースを事業の軸においており、「インク革命.com」と「えこねっと」という2つのサイトをメインに運営をされています。スタートから売上は毎年ほぼ200%の成長をされており、創業5年目にしてスタッフも40名以上と、拡大をされている企業です。嶽本さんは、現在32歳。会社を立ち上げた時点で、奥様もお子様もいらっしゃったというのがまた凄い。

 私は、株式会社シー・コネクトさん、そして嶽本さんについて知りたいことがありました。2009年にイーコマース業界に参入という完全な後発組でありながら、なぜ売上が伸びているのか、なぜショッピングモールではなく最初から自社サイトを選択したのか、そして、なぜ最初にインクカートリッジという商材を選択したのか、ということです。今回の研究会では、その秘密がすべて、明らかになることになったわけですが。

 嶽本さんは、とても物腰が柔らかい方です。好きな食べ物は、「牛乳」。講演会も和やかな雰囲気からスタートしていきました。しかし、株式会社シー・コネクトの戦略や方向性、そして、ちょっと長めにとった質疑応答の時間に、1つ1つの質問に丁寧に、そして的確に答えていく様子は、柔らかいけど、柔らかくはなかったですね。鋭い柔らかさといえばいいのか、先の尖った針ではなくて、ピザカッターのような感じ。質疑応答で使った時間は45分、皆さんからあがった質問の数は15問以上。過去のWebビジネス研究会でも最多でした

 研究会を通して私が持った印象です。なぜ後発ながら売上が伸び続けているのか、ショッピングモールではなく自社サイトでの出店を選択したのか、なぜインカートリッジという商材を選択したのか。それはすべて、嶽本さんが「勝てる」ビジネスモデルを徹底的にイメージしてから取り組んでいるからです。「やりたいこと」や「できること」からビジネスを考えれば、ブランドがない状態で自社サイトを選択しづらいですし、インクカートリッジという商材も選択していないと思います。

 「勝てる」ビジネスモデルを徹底的にイメージすること。そして、必然のストーリーをしっかり頭の中で構築していくこと。あとは、それを具現化すれば、勝手に(自然に)結果はついてくる。なぜなら、それが必然だから。インクカートリッジのネットショップを立ち上げたその日から、注文が入っていたというから驚きです。そして、イメージ通りにいかない部分は、きちんとデータを取って修正を加えていく。当たり前のことを当たり前のように習慣として行っていることも素晴らしいと思いました。

 さて、もう少し詳しい内容は、BPIAのサイトで発行する活動レポートの中で紹介させていただきます。1月末までにはアップする予定です。

 嶽本さん、ご講演ありがとうございました。次回のWebビジネス研究会は3月10日(月)にオラクル青山センターさんをお借りして行います。詳細決まりましたら告知しますので、ぜひ一度お越しください。人脈も広がって楽しいですよ!

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