コンサルティングを依頼するしないに関わらず、Eコマース事業についてご相談を受けています。基本的には、「うちのEコマース事業ってうまくいきそうですか?うまくいかせることができますか?」というご相談です。こちら、ECMJ側からお聞きすることはだいたい同じなので、まとめてご紹介したいと思います。
まずお聞きするのが「母体となる事業」についてです。インターネットを活用したマーケティングを成長させていくとき、成功の確率を上げるには母体となる事業の資産活用が欠かせません。母体となる事業の商品・サービスは何か、自社オリジナルの商材・サービスなのかを必ずヒアリングします。商品・サービス関連でできれば伺いたいのが原価率です。インターネットを活用する場合に、どのくらいの投資ができるかが原価率によって決まってきます。
また、会社の歴史についてもお聞きします。社歴、ルーツとなっている事業、事業内容の変遷を伺っています。あとは、現状の経営陣のバックグラウンドですね。創業者一族だったり、外の会社に就職して最近戻ってきただったり、システム会社やコンサルティング会社に属していたり、背景をお聞きします。そして、社内の体制。特に、Eコマース事業を行う実働部隊の方々が、組織上どの場所におられるのかは気になるところです。あとは、実店舗があるか。あるなら全国に何店舗構えているのかもヒアリングします。
次に、これまでのEコマース事業への取り組みについてです。まずは、Eコマース事業にすでに取り組んでいるか、過去に取り組んでいた(しかしストップしてしまった)か、新規参入かをお聞きします。すでに取り組んでいる、過去に取り組んでいた場合、どれくらの年数取り組んでいるかを伺っています。Eコマース事業を回せている場合は、売上やアクセス人数などを教えていただくと、より深いご相談にお答えできることになります。
合わせてヒアリングするのが、運用の体制です。Eコマース事業の担当者・メンバー構成はどのようになっているのか、何人でやられているのか、パソコン関連のスキルはどれくらいあるのか。特に、WEB制作とシステムのスキルがあるメンバーがいるかいないかは重要です。Eコマース事業を回す一連の業務のうち、どの部分を外注しているのか。また、利用しているプラットフォーム、カートASPはどこか、などもお聞きします。
最後に、デジタルマーケティングへの考え方です。ここは、「ヒアリングする」というより、ECMJの方で「感じ取る」という方が適した表現かもしれません。まず、経営者・会社としてのEコマース事業への本気度は気になるところです。もちろん、本気である方が助かります。そして、会社としての余力。Eコマース事業を軌道に乗せるにあたって、どれくらの投資を考えているか。どれくらいの期間で、どれくらいの売上規模を期待しているか。このあたりも「感じ取る」ことになります。
投資の概念、期間・売上の期待値はズレていることが多くあります。しかし、ズレていて良いのです。これから身を引き締めてEコマース事業に取り組んでいくわけですから、ズレるのが当然です。ECMJが「ズレている」ことをお伝えしたときに、理解をしてくれようとするかが大切なのです。プロの意見を聞けるか、ということでもあります。
以上が「うちのEコマース事業ってうまくいきそうですか?うまくいかせることができますか?」というご相談を受けたときに、ECMJが行う主な質問です。こちらを伺えば、今後のマーケティング展開を具体的にお話しすることができます。
ECMJでは、コンサルティング契約の前に必ず「ECMJセミナー」への参加をお願いしています。個別のご相談前、もしくは個別のご相談後にぜひお越しいただき、ECMJのコンサルティングの価値を知ってもらえればと思っています。こちらもぜひ!
おわり。