Eコマース「成功」のための9テーマ。クイズ編【no.0477】
年末に過去の資料を見返していたら、面白いパワーポイントが出てきました。2011年4月14日におこなったセミナーの資料です。もう4年近く前のことになるんですね。
弊社株式会社ECマーケティング人財育成は、2011年10月の設立なのですが、その半年くらい前から、私自身は個人事業主としてコンサルティング活動をおこなっていました。そんなプチ独立が始まって、最初の月におこなったセミナーが、現在理事を務めている協同組合ワイズ総研主催のEコマースセミナーでした。私が話した内容は、「EC成功のための9テーマ」というタイトルでした。
この資料に書いてある内容をザザっと見返して、「もしかしたら、いま書いても面白いかな?」と思い、紹介したいと思います。途中、クイズが混ざっていますので、前半はクイズ、後半は回答という形式で書いていきたいと思います。今回はクイズ編です。
まず、セミナーではEコマースを成長させるにあたって、9つのテーマを設定しました。当時の私の資料だと、「Eコマース事業戦略・コンセプト」「数値管理・マーケティング」「サイト構築・商品ページ・店舗インフォメーション」「システム構築・在庫管理・業務効率化」「商材開拓・商品企画」「WEB&リアル集客」「カスタマーサービス」「その他(問題解決etc)」以上の8つと、その全てを繋げることができる「Eコマース経営力」の合計9つを必要としています。
もうひとつ。このEコマース成功のための9テーマは、「9テーマ×PDCA」であってこそ、本当の成功に近づいていけるのだと書いてあります。ここで定義されたPDCAは「成果=意欲×実行×方向」(ちょっと意味不明)。まずEコマース成功のために9つのテーマを押さえることが大切。その上で、各テーマに対していかにPDCAサイクルを加速していけるかが、成果・成長の決め手になる、と。
さあ、ここから9つのテーマに関するクイズです。改めて一緒に考えてみてください。
【①Eコマース経営力】
・下記の6つのうち、Eコマース経営のポイントとなる数値項目はどれでしょうか?
1.原価率 2.固定費(人件費・賃料) 3.広告費(広告費率)
4.物流費 5.在庫金額 6.システム管理費
【②Eコマース事業戦略・コンセプト】
・戦略やコンセプトを考える上で、重要な視点はA、Bのどちらでしょうか?
A.「発信者→受信者」:発信者の視点から、受信者へ提案すべきものを考える。
B.「発信者←受信者」:受信者の視点から、発信者が提案すべきものを考える。
【③数値管理・マーケティング】
・ECの数値分析では「売上=客単価×アクセス人数×転換率」が有名ですが、下記のキーワードを組み合わせて、新しい公式を完成させましょう。
売上 = □□力 × □□力 × □□力
キーワード: 案 客 商 提 品 集
【④サイト構築・商品ページ・店舗インフォメーション】
・受信者視点で考えた場合、上記3項目の重要性はA~Cのどれでしょうか?
A:1番目.サイト構成 2番目.商品ページ 3番目.店舗インフォメーション
B:1番目.商品ページ 2番目.サイト構成 3番目.店舗インフォメーション
C:1番目.店舗インフォメーション 2番目.商品ページ 3番目.サイト構成
【⑤システム構築・在庫管理・業務効率化】
・Eコマースと実店舗の違いを語ったIさんの意見。空欄を埋めてみましょう。
「そりゃあ、テナント料に比べたらネットショップの方が安いさ。でも、実店舗だったら、お客さんは手に取って商品を見てくれるし、その場で( )だってしてくれる。しかも、( )の仕組みなんて必要ない。だって、自分で持って帰ってくれるんだから。在庫が( )上でしか見れないのも危険だよ。やっぱ現物みなきゃわからない」
【⑥商材開拓・商品企画】
・下記は商品企画についての論理です。括弧内の正しい組み合わせはAとBのどちらでしょうか?
「人は「(1)を知り、(2)を知る」のではなく、「(2)を知り、(1)を知る」と十分理解すること。EC以外のサービスでも然り。「(3)を知り、(4)を知る」ことはなく、「(4)を知り、(3)を知る」。「(5)を知り、(6)を知る」のではなく、「(6)を知り、(5)を知る。」
A:(1)商品(2)店舗(3)SMAP(4)ジャニーズ(5)フリース(6)ユニクロ
B:(1)店舗(2)商品(3)ジャニーズ(4)SMAP(5)ユニクロ(6)フリース
【⑦WEB&リアル集客】
・Web上、リアルを問わず、ネットショップにお客様を呼ぶための導線を9つ書き出してみましょう。
1. 2. 3.
4. 5. 6.
7. 8. 9.
【⑧カスタマーサービス】
・カスタマーサポートに起こる課題と、その解決策として適当なものを線で結んでみましょう。
[課題] ・固定費の超過 ・クレーム数の増加 ・サービスレベルのばらつき
[解決策] ・販売担当者へのフィードバック ・アルバイト採用と事業部移転
・マネージャの育成と仕組化
【⑨その他(問題解決etc)】
・現在ECに取り組んでいる企業の多くが抱える問題として、正しいものに丸をつけてみましょう。
1.経営者、事業責任者とスタッフの間に、ノウハウの差がありすぎる。スタッフの体系的な育成が十分でなく、トップ頼りの運営から抜け出せない。
2.業界が若いため、経験が豊富なスタッフを採用することができない。優秀な新卒が集まるほどの魅力をまだ打ち出せていない。
3.価格勝負と広告費の高騰で収益性が著しく落ちている。それでも新規顧客獲得のために、プロモーションをかけ続けるしかない。
4.メーカーがEC事業に乗り出したため、小売では太刀打ちできない。OEM商品を増やしたものの、ロットと売れ残りで在庫金額超過に。
5.EC市場の黎明期~成長期に売上追求型で事業を広げたため、仕組化されないまま固定費が超過し、市場の変化で一気に収益性悪化。
さあ、これがセミナーでお話した9つのテーマ各々のクイズです。けっこう長いですね。解答編は近々アップします。ぜひ考えてみてください~。
答え合わせ編はこちら。
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