Yahoo!ショッピングの「ストアクリエイター」を触ってみた。 【no.0143】
1月下旬から、Yahoo!ショッピングの新しい出店システムである「ストアクリエイター」が始動しています。昨年10月の「eコマース革命」発表以降に、出店の申し込みをした個人の方にはYahoo!ショッピングからのメールが届いているはずです。このストアクリエイターですが、既存のストアマネージャーというシステムと比べると、ニュースレター(メールマガジン)の配信機能がなかったり、統計情報(データ分析)の機能がなかったり、運営を進めていく上で不便な点もありますが、ネットショップ初心者に向けた「ほんっとに簡単な」出店システムになっています。ネットショップに興味がある人はぜひ申し込んで触ってみてください。ネットショップというものが、どんな情報や設定によって成り立っているのかも、勉強することができます。今回のブログではスアクリエイターの話をしますね。
*ストアクリエイター構築のネットショップの特徴
私も早速ストアクリエイターを触ってみました。今まではYahoo!ショッピングのストアマネージャーを触ってきましたし、2007年に現在の形に一新される前の、旧ストアマネージャーも触っていました。なので、今回の「eコマース革命」以降に構築された、「ネットショップ初心者の個人用」の新システムを心待ちにしていました。インスタントECのSTORES.jpやBASEと同じくらい、簡単にネットショップをつくれるのだろうと期待していましたが、やっぱり簡単でしたね。
ストアクリエイターで構築したネットショップの特筆すべき特長は、お客様との売買取引をYahoo!ショッピングが仲介することです。10月に書いたブログ(こちら)でも予想した通り、ヤフオク!の取引機能のようなものになりました。出店者がやり取りをするのはYahoo!、注文者がやり取りするのもYahoo!、出店者と注文者がYahoo!を挟まない直接のメールや電話でやり取りすることはなさそうですね。決済について、注文者はクレジットカード決済のみ利用ができます。注文者のクレジットカードをYahoo!が確認して、出店者にお客様への商品発送を指示。商品が届いたら、注文者がYahoo!の商品確認のボタンを押します。そうすると、Yahoo!から出店者に売上が振り込まれる、という流れです。ヤフオク!でも利用されている、Yahoo!あんしん取引の方法ですね。注文者はクレジットカード決済しか選択できませんが、ネットショップ初心者の出店者にとっては非常に優しいシステムですね。
*ひたすら簡素化しているので、迷うことはないはず
実際にストアクリエイターを使ってみました。Yahoo!ショッピングは「5分でネットショップが作れるシステム」と謳っていますが、本当に5分でネットショップができます。慣れていない方だと、30分くらいかかってしまうかもしれませんが、それでも30分だけです。ショップの情報を入力して、トップページを設定して(トップページの設定はわずか3項目だけ!)、商品を登録すれば、いきなり開店です。基本的には、各編集ページは、上から順に必要項目を入力していけば良いだけ。ひたすら簡素化しているので、迷うことはないはず。詰るところ、ネットショップの仕事ってこれだけなんだよね、っていうのがわかると思います。
まあ、これだけ簡単にネットショップをオープンできたとしても、問題は「売れるのか」ですよ。現状、ストアクリエイターでの個人の出店が少ないようなので、先行者メリットを享受できるかもしれませんが、逆にどれくらいの人が個人出店のページを見ているのかも謎です。過去にあった、Yahoo!チャイナモールみたいな状況になるかもしれないですしね。ストアクリエイターで構築したネットショップは、デザインやレイアウトの自由が少ないので差別化しづらいですし、既存のストアマネージャーで構築したショップの方にはたくさんのお客様がいます。まずは、ストアクリエイターでネットショップに必要な業務を1ヵ月で理解して、本格的に売上を取るため、ストアマネージャーにチャレンジするのが良いと思いますよ。
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