ECMJ(株式会社ECマーケティング人財育成)

飛び込み営業をやって気づいたこと【no.2077】

 先日、知人のヘルプで飛び込み営業をしてきました。今日のコラムはその話です。

週末午前の営業協力のお誘い

 週末の午前中、二度寝にふけっていると、知人から電話がありました。知人と書きましたが「先輩」的な方なので、出ないわけにもいきません。実際は二度寝をしていたので、起きてから電話を折り返しました。

 もし週明けの月曜か火曜、時間が空いていたら営業の協力をしてくれないか、と。最近採用したアルバイトさんが成果がいまいち出ていなく、しかし期限に迫られているのだと。週明けの火曜は埋まっていましたが、月曜は資料作成のため多少空けてありました。ただ、参加できても1時間程度です。時間は短いけれども、どうサポートできるかやってみたいと伝えとりあえず参加してみることにしました。

30分の準備ですぐにスタート

 やってきたのは都内の某大学です。日本で一番有名な大学といえば、あそこしかないですよね。今回の営業は学生に飛び込みで就活セミナーの資料をわたすというもの。詳しくは書けませんが、謝礼金があるなど、学生さんにとってもメリットがある話です。ただ、もちろん我々のことを学生さんは知りません。いかに資料をわたす雰囲気にもっていくか。そこがポイントなのです。(ここがアルバイトさんが詰まっているらしい)

 資料の内容や特徴、学生さんの質問についての返答、想定される状況。これらを30分ほどでひと通り聞いた上で、いよいよスタートです。30分という時間はあまりにも短い時間でしたが、知人(先輩)のビジネスは何となく知っていましたので、「いけるかな?」という感じでした。

実際はけっこう不安もある

 1回シミュレーションやってみる?と先輩に聞かれましたが、逆にその手の想定が苦手なので断り、ひとりで研究室棟に入っていきます。先輩には「大丈夫です。自信あります」と答えましたが、若干不安です。資料の説明は問題ないだろうと思いましたが、飛び込み営業的なことはやったことがないので、そこだけが不安でした。

 エレベーターを上がっていくごとに、緊張感が増してきます。こういうのって、1発目なんですよね。1発目さえスムーズにいけば、同じことを繰り返しつつ改善するサイクルをつくっていける。でも、1発目が思ったより上手くいかないと、次がもっと不安になるし、それが表情や態度に出てしまう。

 しかし幸いなことに、1発目の飛び込みから学生さんに話をきいてもらい、資料をわたすことができました。

流れに乗るかはちょっとしたこと

 いま思えば、1発目が上手くいった理由はふたつあります。ひとつは「研究室のドアが開いていた」こと。ドアをノックして、学生さんが出てくるのを待たなくても声を出せる状態にあったんですね。もうひとつは「ドアから学生さんが見えた」こと。直接的に「あなたに話しかけています」を伝えやすいので、学生さんもすんなり話を聞きにきてくれました。

 ちょっとしたことです。ドアが開いていて、学生さんが見えると、話しかけやすい。逆に、ドアが閉まっていて、いきなり怪訝な顔の学生さんが出てきたら、1発目は上手くいかなかったかもしれません。流れに乗れるか、それとも乗れないかって本当にちょっとしたことなんですよね。

何事もやってみるものですね

 ドアから出てきた瞬間に不審そうな学生さんもいます。ただ、話しかけ方によって比較的学生さんが話を聞いてくれることもわかってきました。こうなると、どの方法が最適なのかのテストです。最初から資料の話をした方がいいのか、最初にメリットの話をした方がいいのか。それとも、研究室の中で目についたものを話題にした方がいいのか。(「あー、めちゃくちゃ忙しそうなところ申し訳ないです」や「今日のお昼ご飯はカレーですか」などを使いました)

 1時間だけの飛び込み営業でしたが、先輩と別れてからすぐに連絡が。私がまわった研究室から早速資料の問い合わせがあったとのこと。成果を出すことができました。飛び込み営業なんぞ自分は苦手なものと思っていましたが、意外な気づきがありました。やってみるもんですね。

カテゴリー: 0.ECMJコラムALL, 7.Eコマースのひと工夫

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石田 麻琴 / コンサルタント

株式会社ECマーケティング人財育成・代表取締役。 早稲田大学卒業後、Eコマース事業会社でネットショップ責任者を6年間経験。 BPIA常務理事。協同組合ワイズ総研理事。情報産業経営者稲門会役員。日本道経会理事。 UdemyにてECマーケティング講座配信中。 こちらから