ECMJ(株式会社ECマーケティング人財育成)

メルマガは、お客様に「能動的」アプローチをする数少ない手段【no.1983】

 メルマガは、お客様に「能動的」アプローチをする数少ない手段です。

Eコマースというのは基本的に「待ち」のビジネスです

 お客様がキーワード検索してくれてはじめて自社のページがヒットする。タグたどってきて自社のコンテンツにヒットする。ネット上でお客様が行動したとき、自社ショップや商品を「目につく」ようにすること。これが、Eコマースが「待ち」のビジネスである所以です。その中でも「能動的」にお客様にアプローチすることができる方法があります。それが「メールマガジン」です。

 メルマガ・・という言葉を聞いて、みなさんはどんな印象を受けるでしょうか。けっして新しいマーケティング手段という印象ではないと思います。むしろ、ひと昔前のマーケティング手段に感じることが多いでしょう。ただ、メルマガは能動的にアプローチすることができる数少ない手段のひとつです。またその効果は以前より落ちていますが「メルマガが読まれない」わけではありません。

 かつてメルアド保有数がEコマース事業の売上に相関する時代がありました。もう15年以上前のことです。世のネットショップ運営者たちはこぞってメルアドを収集したものでした。とにかくメルアド保有数を高め配信しまくるというのがその時代の戦略でした。しかし東日本大震災を契機に、メルマガを送ること控える動きが始まります。また世の中のメール増もあいまって、主流のマーケティングから外れていったのでした。

能動的なアクションのひとつとして残しておきたい手段

 しかし、自身の生活を振り返ってもらえればわかるとおりです。いらないメルマガは見ないですが、思わずチェックしてしまうメルマガもあります。すべてのメルマガが見られなくなったわけではありません。好きなショップやブランドのメルマガは、読者はきちんと目を通しているものです。やはりメルマガは能動的なアクションのひとつとして残しておきたい手段です。30代40代以上のメルマガ世代を対象にしたサービスについては特にです

 メルマガを配信する際、そのポイントに挙げられるのは「タイトル」と「内容」です。ここでフォーカスしたいのは「タイトル」。普段経験されているとおり、メールボックスには大量のメールが入っているでしょう。「なんだこれは?」と目に留めてもらえるようなタイトルが理想です。タイトルのトレンドもありそうですが、最近は短めのタイトルが目立ちやすいかも。

まずは「配信する」ことに重きをおいてメルマガを運用する

 そして内容です。ネットショップ配信のメールはどうしても商品紹介に偏りがちです。しかし、商品紹介にこだわる必要はありません。商品企画の背景やストーリー、自社のEコマース運用のひとコマ、地域情報の発信など。あまりこだわらなくて良いと思います。むしろこだわりを持ってしまうと、配信することができなくなってしまいそうです。最終的にはマーケティング手段から消えていってしまうでしょう。まずは「配信する」ことに重きをおいてもらえればと思います。

 最後にメルマガの効果検証方法です。確認したいのが「配信数」「開封率」「リック率」の3つ。システムによってはメルマガ経由の「売上」を取れるものもあります。メルマガを配信するたび、その効果を検証できる仕組みを整えておいてください。ひとつふたつのメルマガでは気づかないこともあります。しかしいくつかを比べれば「開封率は高いが売上は低い」など、仮説がつかめてきます。

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石田 麻琴 / コンサルタント

株式会社ECマーケティング人財育成・代表取締役。 早稲田大学卒業後、Eコマース事業会社でネットショップ責任者を6年間経験。 BPIA常務理事。協同組合ワイズ総研理事。情報産業経営者稲門会役員。日本道経会理事。 UdemyにてECマーケティング講座配信中。 こちらから