明確なターゲットがあって、差別性のある商品があっても。【no.1952】
明確なターゲットがあって、差別性のある商品があっても。
ECMJが会員として所属している団体に「協同組合ワイズ総研」があります。もともとは、元ダイヤモンド社社長の故・岩佐豊氏が代表理事をつとめていました。昭和から平成を支えてきた顧問団によって成り立っている団体です。先日顧問のひとりから相談をうけました。インターネットを使って、蕎麦打ちの道具を販売できないか、とのこと。
その方は某ヘルスケア系上場会社の元常務です。パリダカの監督を経験された方です。内藤とうがらしを広める活動をされています。しかもNHKで蕎麦打ちの講師を務めるほど蕎麦にのめり込んだ・・。こう書いていると知っている方にはどなたかバレてしまいそうです。そんなひと言でいうと「スゴイ人」。
蕎麦打ち道具の販売。インターネットの世界ではすでに飽和状態ではあります。ただ、この方が売ろうとしている蕎麦打ちの道具はターゲットが少し違います。蕎麦打ちの世界というのは「こだわり」の世界です。一度踏み込むと上を目指すしかない。蕎麦が好きな素人が素人なりに日常の楽しみとして打つ手段がないというのです。
日常的に、お味噌汁をつくるような感覚で蕎麦を楽しんでもらいたい。そんなライトな層を対象にして蕎麦打ち道具を販売できればというターゲットです。そして商品は「蕎麦粉をくっつけるのに時間がかかるし、粉が飛んで掃除にも時間がかかる」という蕎麦打ちの最大の課題を解決する道具セットです。対象とするターゲットも、差別性のある商品もすでに出そろっています。成功する確率が高い、と直感的におもいました。
ただ、このビジネスを前進させ成功させるためには重要な1ピースが足りません。それは「主体的にビジネスに取り組む人材」です。ECサイトをつくり、蕎麦打ちの商品を並べ、インターネット広告をかける。これだけで売上がとれ、利益が残ることはありません。商品の伝え方、提案を改良したり、インターネット広告のデータを見ながら発信をチューニングする必要があります。そして、ターゲットにリーチするためには、SNSのマメな投稿が必要になります。
いきつく先は本質的には一緒です。明確なターゲットがあり、差別性のある商品があっても、それを主体的に取り組んでいく人材がいなくては、ビジネスは成立しないのです。こういった悩みをもっている会社さん、日本に多いのではないでしょうか。主体的に取り組む人材さえいれば、他はいずれは解決する課題だということもできます。つまるところ人材なのです。
今回の相談では「主体的に取り組んでくれる人材」をいかにして探すか。これを次回の課題としました。もし社内に候補となる人材がいるならばECMJの伴走によって、「成果を出せる人材」になるように引き上げることができます。蕎麦打ちの道具セットの販売、というか、蕎麦打ち事態に興味がある方(できれば個人)はぜひECMJまでご連絡くだされば。
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