ECMJ(株式会社ECマーケティング人財育成)

デジタルマーケティング「運用体制構築」のポイント。前【no.1785】

 昨日、ECMJの顧問先である株式会社野毛印刷社さん(以下、野毛印刷さん)でセミナー講師をした。テーマは「WEB運用体制構築」。ECMJがもっとも重要視し、もっとも力を入れていて、さらにECMJしかできないバッチリのテーマであった。

 野毛印刷さんのWEBサイトからダウンロードもできるようになるとは思うが、特に何かの縛りがある話ではないので、ECMJコラムでもその内容を紹介したいと思う。まあ、このECMJコラムで何度も書いていることの集約なんですけどね。

*野毛印刷社さんでやっているのがまさに「運用体制構築」

 先にも書いたとおり、野毛印刷さんはECMJの顧問先企業である。2016年3月からコンサルティングをさせてもらっており、すでに4年目をむかえた。そして、この野毛印刷さんでのECMJが担う役割としては、まさに「デジタルマーケティングチームの運用体制構築」ということになる。

 今回のヒラメキ工房でのセミナータイトルは「WEB運用体制構築」になっているのだが、よりお客様にとってイメージをわかりやすくするために「WEB」という言葉を使っており、本質的には「デジタルマーケティング」とか「新しいマーケティング」といったような表現が近しいかなと思われる。

*よくあるWEBサイト運用の悩みとは・・

 「WEB運用体制構築」が重要になる理由として、現状のWEBマーケティング(インターネットマーケティング、デジタルマーケティング)の市場の課題があげられる。それは、「自社でいかに新しいマーケティングを活用していければいいか、わからない」というところになる。

 WEBサイトはある、そしてBIやMAなどマーケティングのツールやシステムは導入している。けれども売上アップや問い合わせ数増、販路拡大といった「目的」に対しての活用ができていない。せっかく作ったWEBサイトの担当者がいなかったり、「どうしていいかわからない」かったりするためにほったらかし状態になっている。

 そしてもっとも多い困りごとは「自社の場合、何から始めていけばいいのかがわからない」ではないだろうか。WEBの活用、デジタルマーケティングの活用については、書籍や雑誌、はたまたWEBサイトなどで簡単に情報をインプットできる時代になっている。講演会やセミナーに参加すれば、他社の成功事例を無料で手に入れることができる、ただ、問題は「じゃあ、自社の場合、何から始めていけばいいのか」このアウトプットに繋がらない。ここだと思う。

*ツールやシステムはお金を払えば何とかなる

 新しいWEBサイト、面白いWEBサイト、使いやすいWEBサイト、これらをただ構築するならばWEBの制作会社さんと長い時間をかけ議論し、お金をかければ実現することができる。SEO対策、リスティング広告、アフィリエイト広告、SNS広告などを駆使し、予算に糸目をつけなければ自社のサービスをたくさんのお客様に認知してもらえ、集客につなげることができる。ツールやシステムは外注さんに依頼し、お金と時間をかければ土台を整えることができるわけだ。

 ただ、WEBサイトの構築や、インターネット広告による集客や、ツールやシステムの導入が、「売上アップ・問い合わせ数増・販路拡大」といった「目的」と直接的につながっているかというと、必ずしもそうではない。むしろ「お金をかける=目的になる」という状態がすぐに生まれる方がまれであり、実際にビジネスを伸ばしていけるか否かは、日々の「運用」次第というわけだ。

 外注さんの活用でWEB活用、デジタルマーケティング活用のスタートラインには立てるが、自社のWEB活用、デジタルマーケティング活用が成功するかは、現場の「運用力」次第ということになる。「現場」とは「組織・人財」のこと。ポイントは「運用体制構築」にあるわけだ。

(つづく)

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ishida

石田 麻琴 / コンサルタント

株式会社ECマーケティング人財育成・代表取締役。 早稲田大学卒業後、Eコマース事業会社でネットショップ責任者を6年間経験。 BPIA常務理事。協同組合ワイズ総研理事。情報産業経営者稲門会役員。日本道経会理事。 UdemyにてECマーケティング講座配信中。 こちらから