「デジタルマーケティング」とは「デジタル」+「マーケティング」【no.1747】
インターネットマーケティング、デジタルマーケティング・・。他にも「●●●●マーケティング」みたいな言葉があります。先日、話に上がったのは「●●●●マーケティングって、そもそものマーケティングを●●●●にのせただけなんだよね」という話でした。とても重要な視点かもしれません。
*デジタルマーケティングは「魔法の杖?」
デジタルマーケティングというと皆さんは何を思い浮かべるでしょうか。AIを使ったマーケティングでしょうか。MA(マーケティングオートメーション)を使ったマーケティングでしょうか。それともCRMを使ったマーケティングでしょうか。インターネットだってデジタルのツールのひとつです。オンラインショップもデジタルのツールのひとつです。
よくあるのが「ツールを導入すると何かが起こる」という勘違いです。MAを導入すればお客様を自動で接客し、営業ができるまであたためてくれる。CRMを導入すればデータが集計され、社内の営業の情報を誰もが閲覧できるようになる。オンラインショップのシステムを導入すれば、日本中いや世界中から注文が集まってくる。
「システムを導入しただけで成果が出る」なんてことはありえません。だって、塾に入ったから必ず志望校に合格できる、わけじゃないですもんね。
*デジタルマーケティングとは「デジタル+マーケティング」
ここで冒頭の話に戻ります。「デジタルマーケティング」とは「デジタル」と「マーケティング」を足した言葉です。「デジタルマーケティング」とひと括りにしないことが肝心です。ひと括りにすると、「マーケティングが新しくなったもの」という印象がつきます。「インターネットマーケティング」も同様です。「インターネットマーケティング」は「インターネット」と「マーケティング」を足した言葉なのです。
だから「デジタルマーケティング」は、「マーケティング」を「デジタル」にしたもの。しかも「デジタル化」されるのは、マーケティングの中の「一部」です。ネットを経由してアプローチできる部分や、データ化することができる部分です。たとえば、新聞の折り込みチラシはデジタルにはなりません。折り込みチラシのままです。ただ、インターネット上に折り込みチラシの「WEB版PDF」を載せることができます。
*大切なのはそもそもの「マーケティング」があるか否か
「デジタルマーケティング」は「デジタル」と「マーケティング」を合わせた言葉です。そして「マーケティング」の一部を「デジタル化」したものです。そもそも「マーケティング」がなければ、「デジタルマーケティング」は成り立たちません。
AIを導入したいと考えている会社さん。MAを導入したいと考えている会社さん。CRMを導入したいと考えている会社さん。ツールを導入するだけでは「デジタル」だけです。ツールを導入した後に「マーケティング」が必要なことに気づいた会社さんもあるかもしれません。「デジタル」はツールを導入すれば実現することができます。しかし「マーケティング」は自社の中で整理し考えていかなければいけないのです。
ECMJのコンサルティングはそもそもの「自社のマーケティング活動」を整理し、一枚の図にするところから戦略をスタートしていきます。チームメンバー全員で確認をしながら、着実に整理を進めて新しいマーケティングのスタートラインに立つのです。
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