情報発信を続けていれば、お客様が潜在需要を教えてくれる【no.1656】
続ける、ただひたすら続ける。これが簡単なようで難しい。
人は始めた時点ではモチベーション(意欲)は高い状態にある。行動によって得られるだろう成果への期待も大きい。始めてしばらくはモチベーションの高い状態が続く。ただ期待していたような成果が出ないとモチベーションは次第に下がっていく。さらに成果が出ないとモチベーションはさらに下がり、行動に疑問を持ち始める。行動に疑問を持ち始めると行動に対する優先順位と力の入れ具合が弱くなっていく。そうするとモチベーションが下がっている上に行動がどんどん曖昧になっていくので成果の出る可能性が徐々に下がっていく。最後には行動をしているのかしていないのかわからない状態になる。そして自然消滅を迎えてしまう。
*続けることで本当に成果は出るのか、出るとしたらそれははたしていつになるのか
大切なのは、ほとんどの場合成果はモチベーションが下がった後にやってくるということ。そしてそれはモチベーションが下がった直後ではなくはるか後ろ。自分たちが思っている以上の何倍も後ろにやってくるということを理解しておくこと。そのためには期待しながら期待しないことと、そもそもモチベーションに左右されながら仕事をするような状態をやめることがポイントになる。
期待をするから成果が待ちきれなくなる。期待をするからモチベーションが上がったり下がったりする。モチベーションに関係なく仕事を進められるならば続けられるし、ただひたすら続けることができる。続けることで本当に成果は出るのか、出るとしたらそれははたしていつになるのか。それがわからないまま仕事を続けていくのはつらいけれども、誰しもが想像できる範疇には鉱脈は埋まっていないことも確かなところ。頭ひとつ抜けるためには前が見えない中でも続けていかなければいけない。
*中小企業は「情報発信」をただひたすら続ける
インターネットのマーケティングの場合、ブランド力の弱い大多数の中小企業にとっては「情報発信」が「ただひたすら続けなければいけない」仕事であり、かつ「続けることで本当に成果は出るのか、出るとしたらそれははたしていつになるのか」という仕事になる。インターネット上の「情報発信」というとWEBサイトでのコンテンツ掲載、コラム・ブログの執筆、SNSを使った発信というところがメインになるが、「インターネットを使って自社もしくはサービスの存在を伝えたい」ならばただひたすら続けていくしかない。
インターネットはお客様の顔が見えない、数字上ではどれくらいのアクセスがあるのかはみえても、反応がなければ砂漠の中にひとりで立っているような気分になる。でも情報発信を続けていることを誰かは必ずみている。これが非常に不思議なところで、サイレントにあなたの会社やサービスを知っていたり、情報発信を閲覧したりしている人がどこかに必ずいる。
その反応はいつか必ず何かの形で自分に返ってくる。そしてその反応は自社や自社のサービスの新しい可能性を提案してくれる。
*人はそれぞれ視座や視野や視点が違う
お客様はサービスを使う「目的」「用途」「課題解決」を教えてくれる。これを知ることでサービスを他のお客様にどう伝えればいいか、どんなサービス求められているかをブラッシュアップすることができるようになる。お客様は「そのサービスを使ってこういうことができませんか?」とサービスの活用方法を教えてくれる。人はそれぞれビジネス業界や業種によって視座や視野や視点が違う。ことなる目線から新しいビジネスモデルの可能性を教えてくれる。
お客様からの反応は可能性にあふれている。単なる1件の問い合わせや1件の受注ではない。そしてそれは「情報発信」を続ける、ひたすら続けることでいつかどこかで得ることができる。続けていれば必ず得られるとは言い切れない。ただ、続けていなければ間違いなく得ることはできない。
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