ECMJ(株式会社ECマーケティング人財育成)

リアルタイムの受注件数とアクセス数を把握しよう!【no.1570】

(2018年3月のコラムです)

ネットショップの運営をやっている担当者の方、インターネット・WEBサイトの運営をしている担当者の方に「できればおすすめしたいこと」があります。それはリアルタイムの受注件数の把握とリアルタイムのアクセスの把握です。

*ネットショップの受注の流れを体感する

ネットショップの運営を担当している方には、ぜひネットショップの受注の流れを体感してもらいたいと思います。これをすることによって「肌感覚」で、ネットショップの受注の状況がわかってくるはずです。

ECMJコラムでもたびたび登場する「実行数値管理表」。このエクセルの中にも「受注件数」の項目があります。ただ、実行数値管理表に入力する受注件数の数字は「翌朝に集計した前日の受注件数の合計」です。前日の受注件数が何件だったかについてはもちろん把握することができますが、「何時にどれくらいの受注があったか」については把握することができません。

できれば「何時にどれくらいの受注があったか」を体感して、ネットショップの受注の流れを感覚的にわかるようになっておくと「外的要因」や「違和感」を捉えるのに役立ちます。

*ネットショップの受注の流れを体感する方法

受注の流れを体感する方法は難しくありません。朝、会社に出社してパソコンを開いた直後にネットショップのシステムにアクセスして「何件の注文が入っているか」を確認すれば大丈夫です。ただし「実行数値管理表」と同じように、毎日毎朝これを繰り返すこと。繰り返すことで「出社の時点での受注件数はだいたいこれくらい」という基準ができます。

これに慣れてきたら出社時点の受注件数だけではなく、お昼休み時点の受注件数(12時とか13時)、夕方の受注件数(16時とか17時)、退社時点での受注件数(19時とか20時)というように基準を増やしていくのです。ポイントは「だいたい同じ時間」にやることです。カッチリの方がよいですが、厳密でなくて構いません。

自分の中での受注件数の基準値ができてくると、基準値を外れるものが出てきたときにアンテナに引っかかるようになります。「異常値」が出てくるということは何かしらの「外的要因」が起こっている可能性があるわけです。

*リアルタイムのアクセスを体感する

ネットショップの運営担当者の方だけではなく、インターネット・WEBサイトの運営担当者の方にもおすすめしたいのがリアルタイムのアクセス状況をみることです。これをおこなうことによって、アクセスの流れを「肌感覚」で知れるだけではなく、突発的な市場環境の変化にも対応することができます。

Googleアナリティクスの「レポート>リアルタイム>概要」をみると現在WEBサイトにどれくらいの人数がアクセスしているのかをみることができます。またこのページでは「現在どのページがみられているのか」「現在WEBサイトにアクセスしている人はどこからきたのか」もみることができます。

このリアルタイムのアクセス状況をパソコンのブラウザに常に表示させておくのです。ウィンドウを小さくしておけば右上の端や左上の端に置いても違和感がありません。突発的な「外的要因」はいつ起こるかわかりませんが、リアルタイムのアクセス状況をみておけば市場環境の変化に最速で対応することができます。

*受注の流れもリアルタイムのアクセス状況もあとは慣れ

ネットショップの受注件数の流れを肌感覚で覚えるのも、リアルタイムのアクセス状況から市場環境の変化を読み取るのも慣れの問題です。いずれもパソコンでシステムをちょっと動かすだけで知ることができる情報です。自分のものにするためのポイントは「継続」して自分を慣らしていくしかありません。

息を吸って吐き出すことを意識しないように、自社のWEBサイトの状況を息するように知れるようになれば非常に素晴らしいと思います。

カテゴリー: 0.ECMJコラムALL, 7.Eコマースのひと工夫

ishida

石田 麻琴 / コンサルタント

株式会社ECマーケティング人財育成・代表取締役。 早稲田大学卒業後、Eコマース事業会社でネットショップ責任者を6年間経験。 BPIA常務理事。協同組合ワイズ総研理事。情報産業経営者稲門会役員。日本道経会理事。 UdemyにてECマーケティング講座配信中。 こちらから