ECMJ(株式会社ECマーケティング人財育成)

短期的な目標を設定して、具体的な行動計画に繋げる【no.1508 】

 新年あけましておめでとうございます。2018年のECMJコラム一発目は「目標設定」についてです。皆さん、今年の目標は決められているでしょうか?

*「意気込みは何の役にも立たない」かもしれないけれども・・

 まず前提になるのは、「意気込みは何の役にも立たない」ということです。これは様々なコラムや本でも書かれているとおりです。「今日から頑張ろう!」「今年はやるぞ!」と意気込んだとしても、だからって自分の中身の根本が変わるものではありません。意気込みで目標が実現できるならばとっくの昔に実現できている。それが現実です。

 ただ、年の変わり目は気分も一新して新しい気持ちで物事に取り組んでいく「きっかけ」になるのは事実です。長期の休暇もありますから、自分自身や自分の会社、ネットショップについて考える時間もたっぷりあります。前置きが少々長くなりましたが、以下、「目標設定」のポイントについて考えていきます。

*未来の目標を考える。一年後の目標を考える

 「目標設定」というと最初に思い浮かぶのが「自分はこうなりたい!」「自社はこうありたい!」「ネットショップをこうしたい!」というような未来の目標だと思います。いつ実現できるかはわからないけれど、いつかは実現したい目標です。このような目標はフリーです。自分のそして自社の思うまま理想を語るのが良いと思います。

 ただ、これが一年後の目標というと状況が変わってきます。未来の目標は夢や理想を語ってもらってよいのですが、一年後の目標は一年後に目標の達成状況が確認されてしまう目標です。未来の目標を一年後に落とし込んで、一年間でどこまで到達できそうかを考えましょう。

 ECMJとしておすすめなのは「努力すれば到達できる目標をつくること」です。ハードルが高すぎて早い段階で投げてしまいそうになるような目標はおすすめできません。目標の意味がなくなっちゃいますからね。

*3か月後の目標を考える。1か月後の目標を考える

 一年後の目標を3か月後、1ヵ月後というようにブレイクダウンしていきます。短期間のマイルストーンに落としていくことによって、より着実に目標を実現できるように仕掛けていくのです。

 たとえばネットショップの場合、一年後の目標というと売上目標になるケースが多いと思います。売上を上げるためにはアクセス数を伸ばさなくてはいけません。客単価を上げるという方法もあります。転換率を上げることも重点ポイントです。そしてアクセス数の具体策、客単価の具体策、転換率の具体策はそれぞれひとつではありません。

 「今月のテーマは転換率のアップ。そのためにこの具体策をやる」という目標と行動計画をつくっても良いかもしれませんし、「アクセス数、客単価、転換率の対策は毎月おこなう。そのためにこの具体策をやる」という計画でも良いと思います。自社に合うカタチで3か月後、1か月後にブレイクダウンしてみてください。

*「目標設定」をおこなうことで気づくこと

 未来の目標、一年後の目標といった中長期的な目標と3か月後、1か月後といった短期的な目標を考えることで気づくことがあります。

 ひとつは、最初から一年後の目標を立てるのは難しいということです。絵に描いたような目標を立てることはできます。ただ、3か月後、1か月後の目標に落としこめるような一年後の目標を立てるのは簡単ではないのではないでしょうか。やはりポイントになるのは3か月後の目標になるのではないでしょうか。先の目標はイメージにつながりません。

 もうひとつは、目標と行動はセットであるということです。実現するための具体的な行動がわからないと目標設定もあいまいなものになってしまいます。もちろん行動計画の設定の入りとして「具体的な行動を知っていそうな人に聞きにいく」を入れるものアリです。

カテゴリー: 4.Eコマースの人財育成, 7.Eコマースのひと工夫

ishida

石田 麻琴 / コンサルタント

株式会社ECマーケティング人財育成・代表取締役。 早稲田大学卒業後、Eコマース事業会社でネットショップ責任者を6年間経験。 BPIA常務理事。協同組合ワイズ総研理事。情報産業経営者稲門会役員。日本道経会理事。 UdemyにてECマーケティング講座配信中。 こちらから