ECMJ(株式会社ECマーケティング人財育成)

ショッピングモールと自社サイトの「検索」集客。その7【no.1392】

 ショッピングモールと自社サイトの「検索」からの集客。引き続き自社サイトの考え方について紹介をしていきます。

*自社サイトの基本的な検索流入とは

 自社サイトの基本的な検索流入は「ブランド名」「商品名」「サービス名」「会社名」などを指名して検索してくる、いわゆる「直接検索」になります。たとえばユニクロ、たとえば読売ジャイアンツ、たとえば錦織圭、たとえばユナイテッド・アローズ。

 直接検索をされればほとんどの場合、自社のネットショップは検索の上位(ほとんど一番目、運が悪くても1ページ以内)にきます。ですから、検索からの集客力をアップさせるための問題は「直接検索の数をいかにして増やすか」ということに他なりません。

 ちなみにいうと、ショッピングモールの検索流入にあるような「バッグ おしゃれ」や「スペアリブ お徳用」や「スニーカー 25.5㎝」といった検索キーワードは自社サイトには行きつきません。ひとつは大手のサイトが遠い昔からSEO対策を仕掛けていること、またもうひとつは、指名でない商品を探す場合はお客様が楽天市場やAmazonにいって検索してしまうことが理由として挙げられます。

*直接検索の数をいかにして増やすか

 ネットショップへの直接検索を増やすために効果的なのは、インターネット上の努力ではありません。リアルの世界での知名度や認知度、ブランド力を高めることが直接検索の数に繋がっていきます。ここが実店舗をやっていたり、メーカーをやっている会社がネットショップでも有利な理由です。知名度、認知度、ブランド力があれば、お客様の側からインターネットでネットショップの存在を探してくれるのです。

 実店舗ではもちろんのこと、イベント・催事などの一時的な出店でもネットショップをやっていることを認知してもらいましょう。ポップをつくったり、パンフレットを封入したり、ショップカードを作ったりとやれることがあるはずです。

*自社サイトの検索を増やすには、「情報」を増やす

 「商品」を探しているお客様は楽天市場やAmazon、懇意にしているネットショップに直接いってしまいます。自社サイトの検索からの集客力を上げるために必要なのは「情報」です。お客様がインターネットで検索する「課題」に対する「解決策」を提示することで、検索にヒットし自社のサービス・ネットショップの存在を知ってもらうという流れです。

 お客様は自社のネットショップの存在は知りません。しかし自社のネットショップで解決ができる課題をインターネット上で検索し、解決策を探しています。そこに対して情報コンテンツを当てていくのです。情報コンテンツとは詰まるところ「テキスト」です。

*自社サイトの検索のポイントは3つ

 自社サイトの検索流入を増やすポイントは大きく3つあります。ひとつはWEBサイトの構造、次に外部リンク、そして情報コンテンツの数とクオリティです。

 WEBサイトの構造は専門的な部分やスキルがないとクリアできない部分も多く、信頼できるWEB制作会社に頼った方が良いところです。外部リンクは以前はSEO対策の中心でしたが、現在は一部の優良なリンク先以外あまり効果がありません。むしろ場合によってはWEBサイトにペナルティが入ります。そうなると「情報コンテンツ」を増やす。これが中小のネットショップ事業者には適切な打ち手でしょう。

 自社サイトへの集客は簡単なことではありません。ただ、同業種ができていない努力をすることで突破できる可能性があります。

 つづきはこちら。

カテゴリー: 0.ECMJコラムALL, 8.Eコマースの集客

ishida

石田 麻琴 / コンサルタント

株式会社ECマーケティング人財育成・代表取締役。 早稲田大学卒業後、Eコマース事業会社でネットショップ責任者を6年間経験。 BPIA常務理事。協同組合ワイズ総研理事。情報産業経営者稲門会役員。日本道経会理事。 UdemyにてECマーケティング講座配信中。 こちらから