ECMJ(株式会社ECマーケティング人財育成)

ショッピングモールと自社サイトの「検索」集客。その4【no.1389】

 ショッピングモールと自社サイトの「検索」からの集客。まずはショッピングモールの考え方について紹介をしています。前回からの続きです。

*検索からのアクセスは本当に「検索ボリューム×検索順位」か

 ここまでショッピングモールにおける検索流入の最大化について解説をしてきました。ネットショップへのアクセスは「検索ボリューム×検索順位」で決まる。そして検索順位を決めるためのアルゴリズムをどう読むかで最終的なネットショップへのアクセスが変わってきます。

 ただ、本当にネットショップの検索流入は「検索ボリューム×検索順位」で決まるのか?ということです。実は「検索ボリューム×検索順位」では決まらないのです。「クリック率」という新しい数字が関わってきます。ここが改善のポイントになるのです。

*ネットショップにアクセスする以前に、たくさんのお客様がいる

 お客様がショッピングモールの検索バーに検索キーワードを打ち込みます。検索結果に表示された商品を上から見ていって気になる商品のリンクをクリックします。検索される回数(=検索ボリューム)が多いほど有利ですし、検索順位が高いほど有利です。ネットショップにアクセスしてもらえる可能性は高くなります。

 しかし検索ボリュームが多く、検索結果に上位で表示されたとしても、お客様に商品を選んでもらえなければネットショップにアクセスしてもらうことはできません。この「検索結果でお客様に選んでもらう」ための改善が大切です。

 たとえ自社のネットショップにアクセスするお客様は少なかったとしても、その前の検索結果にはたくさんのお客様がいたかもしれないのです。そして自社の商品がクリックされなかっただけなのかもしれないのです。自社のネットショップのアクセスの数字だけを見て、「うちの会社の商品はニーズがない」というのは早計です。

*検索結果で目に留まる工夫をする。商品ページの改善よりも大切

 ショッピングモールでネットショップを運営するときのポイントは正にここにあります。最初に自社の商品がお客様の目に入る、ショッピングモールの「検索結果」で目に留まるように工夫をしなければいけないのです。検索結果の時点でお客様は商品を選んでいます。

 ネットショップを開設したばかりだと、どうしてもネットショップ内の改善を重視しがちです。トップページの更新だったり、商品ページのコンテンツ拡充だったりに力を入れてしまいます。でもその改善は「お客様がネットショップにきた後に知る」改善です。お客様がネットショップの存在を知らなければ無意味になってしまうものなのです。

 お客様とネットショップの導線になっている「検索結果」に表示される部分から徹底的に改善を進めていきましょう。商品の「クリック率」がアップするはずです。「検索ボリューム」よりも「検索順位」よりも手を入れやすいところです。

*「検索結果」に表示されるどこを改善するか

 ネットショップを運営している方は自分自身でもインターネットで商品を購入するはずです。お客様の立場になって考えてみれば、商品を選択する側が何を見て「気になる商品」に気づくかがわかるのではなでしょうか。

 ショッピングモールの場合、まずは商品画像です。サムネイルで表示される一枚目は特に気を遣わなくてはいけません。そして商品名とキャッチコピー、商品の特徴やネットショップ自体の魅力を伝えたいところです。あとは検索結果画面に表示される配送方法や決済方法、送料情報もお客様の選択動機に繋がるでしょう。

 以上、どのネットショップにも対応できる形でショッピングモールの「検索」集客について紹介をしました。ぜひ改善を進めていってください。

 つづきはこちら。

 

カテゴリー: 0.ECMJコラムALL, 8.Eコマースの集客

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石田 麻琴 / コンサルタント

株式会社ECマーケティング人財育成・代表取締役。 早稲田大学卒業後、Eコマース事業会社でネットショップ責任者を6年間経験。 BPIA常務理事。協同組合ワイズ総研理事。情報産業経営者稲門会役員。日本道経会理事。 UdemyにてECマーケティング講座配信中。 こちらから