ECMJ(株式会社ECマーケティング人財育成)

これから月商1億円のネットショップをつくるには?前編【no.1373】

 先日、和歌山で講演をさせていただきました。

 その際に、いつも東京のECMJセミナーでもお話ししているデータ活用の話の他にひとつ、テーマの要望をいただきました。「これから月商1億円のネットショップをつくるにはどうすればいいか?」なかなか重いテーマです。

 もう6年近く前になりますが、ネットショップ担当者時代、私が売上げていた最高月商は2800万円でした。2007年の10月のことです。このときYahoo!ショッピングの貴金属カテゴリで第一位をいただくことはできたのものの、月商1億円には遠くおよびません。またこれまでECMJがコンサルティングをおこなってきた顧問先でECMJが月商1億円に成長させたネットショップはありません。(月商1億円以上の会社はあります)

 「そんな私でも大丈夫ですか?」ということを確認した上で、「これから月商1億円のネットショップをつくるにはどうすればいいか?」について私の考えをお話しさせていただきました。今回から二回に分けて、このテーマについて書いていきます。

*単体月商1億円に到達したネットショップはあるか?

 そもそもの話です。ネットショップの需要と供給のバランスが変わった2009年以降に新規で立ち上がったショップで単体月商1億円を達成しているネットショップを聞いたことがありません。

 2009年以前、市場環境が「売りたい人」より「買いたい人」が多かった時代にEコマース事業に参入し、現在でも単体で月商1億円を達成しているネットショップはあります。2009年以降に新規で立ち上がったネットショップでも、実店舗やメーカーをベースにした会社なら単体で月商1億円を達成しているかもしれません。

 しかし、2009年以降に立ち上がったリアルのブランド認知を持たないネットショップが、単体で月商1億円を達成したという話は聞いたことがありません。「売りたい人」より「買いたい人」が多い時代で月商1億円をつくっていくというのは簡単ではないということだと思います。

*月商1億円のネットショップを100店舗つくる話

 ここからは私の想像の話です。前述したように、私は月商1億円のネットショップをマネジメントしたことがありません。また、コンサルタントとして顧問先を月商1億円のネットショップに成長させた経験もありません。あるとすれば、前職の会社が全店舗を合計するとほぼ月商1億円だったこと、月商1億円を達成しているネットショップの経営者の友人が多いこと、くらいでしょうか。

 実は以前、こんなコラムを書いています。2016年の4月のコラムですから、もう1年以上前のことになります。

・年商1億円のネットショップを100店舗立ち上げ、年商100億円の事業をつくる【no.0939】

 以前はECMJセミナーの冒頭でも同じ話をしていました。Eコマース市場は変化しています。すでに「買いたい人」よりも「売りたい人」が多い時代です。これからの時代でネットショップ1店舗、単体で年商100億円を売るショップは出てきづらいでしょう。

 できるとすれば、年商1億円のネットショップを100店舗立ち上げ、合計すると年商100億円になるという発想です。このビジネスモデルのネットショップならば、Eコマースの世界で年商100億円を達成するのも不可能ではありません。

 実は、「これから月商1億円のネットショップをつくるにはどうすればいいか?」の答えもこのコラムと一緒です。ネットショップ1店舗単体で月商1億円を売る、というところから離れるのです。

 つづきはこちら。

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ishida

石田 麻琴 / コンサルタント

株式会社ECマーケティング人財育成・代表取締役。 早稲田大学卒業後、Eコマース事業会社でネットショップ責任者を6年間経験。 BPIA常務理事。協同組合ワイズ総研理事。情報産業経営者稲門会役員。日本道経会理事。 UdemyにてECマーケティング講座配信中。 こちらから