ECMJ(株式会社ECマーケティング人財育成)

ネットショップの「マーケティング戦略」と「商品数」との関係性。【no.1338】

ネットショップを成長させるために、ネットショップの取り扱い「商品数」を増やすことが欠かせません。

商品数を増やすことは、単純に「お客様の選択肢を増やす」ということだけではありません。「お客様のニーズ」を図るために商品数を増やすのです。以下で、ネットショップと商品数について解説をしていきます。

ネットショップで唯一の「一石二鳥」の仕事。

ネットショップの仕事にはふたつの種類があります。ひとつは「お客様にネットショップの存在を知ってもらうための仕事」です。そしてもうひとつは「お客様にネットショップを楽しんでもらうための仕事」です。このふたつの条件を同時に満たすことができるのが、ネットショップの「商品数を増やす仕事」ということになります。

お客様にネットショップの存在を知ってもらうため。

ネットショップの商品数を増やすことでインターネット検索にヒットしやすくなります。楽天市場やYahoo!ショッピングなどのショッピングモールでのEコマース運営なら特に大切です。また商品数を増やすことによりSNSで「話題になる」可能性も高くなります。やはり数は重要なのです。

お客様にネットショップを楽しんでもらうため。

ネットショップの商品数を増やすことですでにネットショップの存在を知っているお客様へ新しい提案を行うことができます。お客様がネットショップに期待しているのは新商品です。新しい商品を定期的に追加していくことで、お客様にネットショッピングをより楽しんでもらうことができます。

商品数を増やす、大切なもうひとつの理由。

上記のとおりネットショップの商品数を増やすことが新規顧客・既存顧客への集客・提案になります。もうひとつ重要なポイントは商品のバリエーションを増やすことによって、「お客様がどんな反応をするか」のデータを取得することなのです。実はネットショップを成長させるためには、この「マーケティングとしての商品数増」の考え方が非常に大切です。「お客様のニーズを探るため商品数を増やす」という考え方を持ってみてください。

商品数を増やせないネットショップはどうするか。

商品数を増やしたくても増やすことができない、というネットショップがあると思います。例えば、単品通販のネットショップです。この場合は提案方法を変えることで商品数を増やしてください。5個セット、10個セットの商品ページをつくったり、お中元・お歳暮版の商品ページをつくったりします。提案方法を変えることでお客様が「どういった買い方」「どういった使い方」をするのか、そのデータを得るのです。商品数を増やしづらいネットショップこそ、頭を使うことでチャンスが生まれます。

ネットショップの商品数の目安。

取り扱い商品数20万点、50万点というネットショップがあります。さすがにここまでは簡単ではないですが、小売りのネットショップであれば少なくとも1,000商品は目指したいところです。ジャンルに関わらず、できれば1,000商品です。1,000商品に増やすことでお客様のニーズをデータで分析しやすくなっていきます。単品通販のネットショップでも、なんとか100商品くらいまでは伸ばしたいところです。社内でぜひアイデアを出し合ってみてください。

以上、ネットショップを成長させるための商品数の考え方とポイントについて紹介をしました。「お客様のニーズを探すために商品数を増やす」この考え方をぜひ頭に入れて、ネットショップを運営してもらえればと思います。闇雲に商品数を増やすのではなく、必ず「狙い」を入れていきましょう。

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ishida

石田 麻琴 / コンサルタント

株式会社ECマーケティング人財育成・代表取締役。 早稲田大学卒業後、Eコマース事業会社でネットショップ責任者を6年間経験。 BPIA常務理事。協同組合ワイズ総研理事。情報産業経営者稲門会役員。日本道経会理事。 UdemyにてECマーケティング講座配信中。 こちらから