Search Console(サーチコンソール)を使ってサイトを改善しよう!その2【no.1286】
(前回はこちら)
昨年の12月前後からYahoo!検索の(not provided)化が一気に進み、検索キーワードの分析はGoogleアナリティクスの「オーガニック検索キーワード」から「サーチコンソール(Search Console)」を使う流れになりました。
オーガニック検索キーワードが使えなくなったことで、検索キーワードごとの「新規セッション数」「直帰率」「平均PV数」「平均滞在時間」などのデータが失われることになりました。残念。ただ、検索キーワードごとの「表示回数」と「平均掲載順位」をみることができるようになったのは大きなプラスです。ここはぜひ活用をしていきましょう。
*最初にやってもらいたいこと
Googleアナリティクスにログインして「集客>Search Console>検索クエリ」と進みます。検索クエリの右下に表示する行数というものがあるはずです。デフォルトの状態では表示する行数が10になっているので、これをMAXの5000行に増やしてみましょう。ほとんどのWEBサイトの場合、設定した期間内の全データを確認することができるはずです。
*「クリック数」部分に注目する
全データが表示されたら、クリック数の項目に注意して画面をスクロールさせていきます。ほとんどのデータで最上部にある(not set)から少しずつ数字が小さくなっていきます。「3‥2‥」となり、最後に「1」が並ぶはずです。しかし、実は最後は「1」ではありません。「1」の後に「0」が続くのです。これはオーガニック検索キーワード時代にはなかったデータだと思います。
*秘密は「表示回数」にアリ
なぜクリック数がゼロでもデータが表示されるのか、それは表示回数の項目に数字が入っているからです。前回のコラムで表示回数とは「自社のWEBサイト内のいずれかのページが検索結果に表示された回数です。この表示回数というのはオーガニック検索キーワードでは知ることができなかったデータです」と紹介をしました。サーチコンソールでは、「URLはクリックされなかったけれども、検索結果に表示された」データも確認することができるんですね。
*ここで押さえたいふたつのポイント
ここまでの解説でおさえたいポイントがふたつあります。
ひとつはクリック数の多い検索キーワードです。これはオーガニック検索キーワードで検索キーワードを分析していた時代と一緒。どの検索キーワードからどれくらいのアクセス流入があるのか、そしてその数字は同一期間同一条件で比較したときにどのように変化しているのか。WEBサイトの改善活動としては、よりトレンド性の強いキーワードのコンテンツを充実させていきたいわけです。
そしてもうひとつは表示回数です。オーガニック検索キーワードでは見られなかったこのデータがサーチコンソールでは見ることができます。表示回数は「検索ボリューム」とニアリーイコールの関係にあります。表示回数が多いということは、検索される回数が多いということ。そう考えれば、表示回数の多い検索キーワードとはそのまま「ユーザーニーズ」と捉えることができます。鉱脈の深さを測ることができる数字です。
*表示回数をもう少し深く考える
しかし、実は表示回数の数字は検索回数と「完全にイコール」の関係ではありません。ここで登場するのがこちらもサーチコンソールで見ることができるようになった「平均掲載順位」です。次回は、表示回数と検索回数と平均掲載順位の関係から解説をしていきます。
つづきはこちら。
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