Eコマース事業で活用したいデータづくり「顧客データ」編【no.1279】
Eコマース事業で活用したいデータにはふたつの種類があります。
ひとつはWEBから取得ができるデータ。Googleアナリティクスが集計してくれるセッション数だったり、直帰率・離脱率だったりのデータ。楽天市場の管理画面(RMS)から確認できるデータ。ページ別の転換率だったり、メールマガジンの開封率・送客率だったり。主にWEBサイト上でお客様がどのように行動されたのかについてのデータです。
もうひとつは自社で管理や集計をしなくてはいけないデータ。Eコマース事業の場合は、主に顧客データ、受注データ、商品データ(商品マスター)などが挙げられます。顧客管理システム、受注管理システムのソリューションを活用されているネットショップもあると思います。また自社の基幹システムとの商品マスターの統合ができている会社もあると思います。
今回は後者のデータについて考えてみたいと思います。アクセスやファイルメーカー、サイボウズやセールスフォースを使って自社なりのデータベースとデータ分析を構築していきたい事業者の方におすすめの内容です。
1回目は顧客データについてです。
ほとんどのネットショップではお客様が店舗(もしくはオフィス)に商品を引き取りにくるということはありません。お客様の自宅や指定の場所に配達をするために個人情報の入力が必須になります。実店舗では「相手の名前もわからなければ、ウチのお店に何回来られたのかもわからない」のですが、ネットショップであれば顧客データベースを組んでおくことで、リピート回数や購入金額合計の分析ができるようになります。
顧客データベースの元になるデータは注文時に入力された配送情報です。ここにキーとなる顧客IDを設定し、受注データと紐づけながらお客様のネットショップ活用の傾向を探していきます。以下、顧客データの主な項目です。データベース構築の参考にされてください。
*顧客ID
お客様別に設定する、顧客管理番号。ネットショップ側が設定する。必ずユニークで設定する。他と被ってしまう顧客IDを設定してはいけない。
*名前(氏名)
お客様の名前。姓と名を分けてデータ化する場合もある。
*ふりがな
お客様の名前のふりがな。電話での問い合わせを受けた際の氏名検索などに使用する。間違っていると失礼になるので注意ですね。
*メールアドレス(パソコン)
お客様が注文時に登録したパソコンのメールアドレス。注文確認のメールや発送メール、メールマガジンの送付などに使う。
*メールアドレス(モバイル)
モバイルのメールアドレスはすでに形がい化している部分もアリ。ただ、登録がモバイルアドレスになっている方にはモバイル画面で見やすいメールをお送りすると親切。
*郵便番号(〒)
お客様に商品を発送するときに使う。また、未入金者の方がいたときの督促状などにも・・
*都道府県
お客様に商品を発送するときに使う。物流のデータ分析をおこなう際、都道府県のデータを集計して送料設定の変更をおこなったりもする。
*番地
お客様に商品を発送するときに使う。また、未入金者の方がいたときの督促状などにも・・
*ビル・マンション名
お客様に商品を発送するときに使う。また、未入金者の方がいたときの督促状などにも・・
*電話番号
お客様が注文時に登録した電話番号。データをシステムに連動させることで、電話がかかってきた瞬間に誰からの電話かがわかるようになる。コールセンターの活性化にも使える。
*初回購入日
お客様が自社のネットショップで初めて商品を購入した日。受注データから自動で入力。
*最終購入日
お客様が自社のネットショップで最後に商品を購入した日。受注データから自動で入力。
*購入回数
お客様が自社のネットショップを利用した回数。受注データから集計をして自動で入力。
*備考
顧客データの変更履歴などをデータベースの管理担当者が入力する欄。
つづきはこちら。
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