ECMJ(株式会社ECマーケティング人財育成)

検索からのアクセス流入の増減。そこ隠れた3つの原因【no.1268】

(2017年のECMJコラムのリライトです)

 検索からのアクセス流入の増減が起こるとき、そこには3つの原因が考えられます。今日はその3つの原因について紹介をしていきます。

 ショッピングモールでEコマース事業に取り組んでいる場合はショッピングモールの管理画面を、自社サイトでEコマース事業に取り組んでいる場合はカートの管理画面もしくはGoogleアナリティクスのデータを確認してみてください。

 ほとんどのWEBサイトにおいて、自然流入の参照元データの多くの割合を占めるのは「検索流入」「直接流入」「ソーシャルメディア流入」のいずれかです。その中でも「ソーシャルメディア流入」がもっとも多いWEBサイトは稀で、もっとも多いのは「検索流入(=GoogleやYahoo!)」なのではないかと思います。検索からの流入は、ブランド認知の弱い中小のWEBサイトにとって死活問題です。

 では、検索からのアクセス流入が増減する場合の3つの原因について紹介をしていきます。

1.検索結果の表示順位が上がった、下がった

 ある特定のキーワードで検索をした場合、自社のページが検索結果の1番目に表示されるか、10番目で表示されるかでアクセス流入が変わります。検索結果の同じページに表示されていたとしても、ファーストビューに入る表示順上から3番目程までか、それ以下かでもアクセス流入が変わります。アクセス流入の増減の原因を押さえるため、主要なキーワードについては検索結果の表示順位を常に押さえておくようにしましょう。

2.クリック率が上がった、下がった

 たとえある特定のキーワードで検索をしたときに同じ表示順位だったとしても、検索結果に表示される文言が変わればリンクをクリックされる確率は変わります。クリック率が上がれば検索からのアクセス流入は増えます。逆にクリック率が下がれば検索からのアクセス流入は減ります。Googleアナリティクスのサーチコンソールでは、キーワードごとのクリック率を確認することができるので、タイトルやディスクリプションの改善の成果管理を簡単におこなうことができます。

3.検索ボリュームが増えた、減った

 たとえある特定のキーワードで検索をしたときに同じ表示順位だったとしても、また検索結果に表示される文言がまったく変わらなかったとしても、検索からのアクセス流入は増えたり減ったりします。それは検索ボリュームが変わるからです。検索ボリュームとは特定のキーワードが検索された数と考えればわかりやすいと思います。たとえば「水着」。春から夏にかけては検索ボリュームが伸びていきますが、夏から秋にかけては一気にしぼんでいきます。冬はさすがにボリュームの少ないキーワードでしょう。季節性、トレンド性により検索ボリュームは変化をします。

 上記の3つの原因の中で日々の小さな改善から動いていけるものは「2.クリック率が上がった、下がった」です。特に自社サイトの場合、サーチコンソールを活用すれば誰でも簡単に運用改善をすることができます。次に「1.検索結果の表示順位が上がった、下がった」。自社のコンバージョンに繋がりやすい特定のキーワードを絞って、サイト内での情報発信を強化していきましょう。

 「3.検索ボリュームが増えた、減った」。これについては自分たちでコントロールができない外的要因です。ただし、季節性やトレンド性を読むことによってタイミングに先回りをして仕掛けていくことはできます。実行数値管理表を使って、「自社だけの外的要因ノウハウ」を蓄積していってください。

カテゴリー: 0.ECMJコラムALL, 8.Eコマースの集客

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石田 麻琴 / コンサルタント

株式会社ECマーケティング人財育成・代表取締役。 早稲田大学卒業後、Eコマース事業会社でネットショップ責任者を6年間経験。 BPIA常務理事。協同組合ワイズ総研理事。情報産業経営者稲門会役員。日本道経会理事。 UdemyにてECマーケティング講座配信中。 こちらから