ECMJ(株式会社ECマーケティング人財育成)

ヘッダーとサイドナビからネットショップの改善を進めていく【no.1262】

ネットショップの改善でまず重要なのはヘッダーとサイドナビだと思うんですね。ここを改善するだけで売上が倍違うと考えていいくらい重要です。

*ヘッダーとサイドナビ

ネットショップを始めたばかりだとトップページの改善が最重要に思えてしまうのですが、トップページの改善は実はそれほど重要ではありません。自社サイトはともかくとして、ショッピングモールでのEコマースなら特に、です。

ECMJコラムをお読みの方はご存知かと思いますが、ほとんどのお客様はトップページからきません。アナリティクスやASPのデータ上ではトップページのアクセスは多くなっていますが、「他のページに遷移」するための経由地としてトップページを使っているパターンも含まれているのです。

ヘッダーとサイドナビの改善が重要なのは、ネットショップの全ページ共通で表示される部分だからです。特にヘッダーについては、全ページ共通で表示されるだけではなく、ページを開いたときのファーストビュー(最初にパソコンやスマホのモニターに映る部分)として必ず表示されることに意味があります。

*ヘッダーを改善するときに大切なのは?

ひと目で「どんなお店なのか」直感的にわかるようにすることです。ネットショップのアクセス分析をしてもらえればわかるとおり、ブランド認知のない中小のネットショップはアクセスのほとんどが新規のお客様になっていると思います。新規7:リピート3だったり、新規6:リピート4だったりが通常だと思います。新規3:リピート7という中小のネットショップはないはずです。

お客様は私たち、ネットショップ運営者が想像している以上のスピードで「購入を検討するネットショップかどうか」を判断しています。実店舗のように、お客様が入店してぐるりと店内を歩いてから退店、ということはありません。ネットショップの場合、お客様が直感的に「違うな」と思ったならば、ファーストビューの時点で退店をしてしまいます。実店舗ならば、看板だけをみてスルーするのとも同じです。

「どんなお店なのか」直感的にわかる―――。それは店舗名だったり、取扱商材をはっきり伝えることだったり、商材の雰囲気をデザインで表していたり様々です。直帰率のデータを確認しながら、改善を進めていくと良いでしょう。

*もうひとつがサイドナビです。

サイドナビの改善のポイントは「押している商品、カテゴリがわかるように」「ネットショップの全体像を表現できるように」というところではないでしょうか。ヘッダーで取扱商品ジャンルをはっきり伝えた上で、サイドナビを活用してもう一段さがったカテゴリをお客様に伝えていきます。

サイドナビを改善するワンポイントとしては「お客様がどのように商品を探すか」のイメージを膨らませることです。「商品カテゴリ」で探し方もいますし、「利用用途、利用シーン」で探す方もいるかもしれません。価格帯や色やサイズで商品を探す方もいるかもしれません。

サイドナビの項目数をどこまで増やすのが適当なのか、なんともいえませんが、おおむね30程度までではないでしょうか。個人的にはですが、パソコンやスマホの1画面でカテゴリの半分以上が表示されるくらいまでが良いのではないかと思っています。あまり長すぎると、どこに何があるのか上下してしまいますからね。このあたりはUI/UXの専門家の方が詳しそうです。

ネットショップの改善はまずヘッダーとサイドナビから。改善に着手した会社さんも、定期的に時間をとって「もっと良くならないか」を話し合われてみてください。

おわり。

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石田 麻琴 / コンサルタント

株式会社ECマーケティング人財育成・代表取締役。 早稲田大学卒業後、Eコマース事業会社でネットショップ責任者を6年間経験。 BPIA常務理事。協同組合ワイズ総研理事。情報産業経営者稲門会役員。日本道経会理事。 UdemyにてECマーケティング講座配信中。 こちらから