ECMJ(株式会社ECマーケティング人財育成)

リスティング広告の「広告文」はどうやってつくる?【no.1246】

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「なんか検索キーワードを考えるのって、連想ゲームみたいね。なんだか楽しい」

七海さんが笑いながらいいました。友花里さんが横でウンウンと頷きます。

「そうですね。『わさび漬け笹かまぼこ』をイメージした連想ゲームみたいなものです。リスティング広告の検索キーワードは、まずできるだけたくさんのキーワードを出すところから始めてみると良いと思いますよ。基本は『アイデアはたくさん出して、後から精査する』です。アクセスの可能性が高そうなキーワードを後から選べばいいですし、すべてのキーワードを試してデータ分析をすることもできるのがインターネットの世界ですから」

七海さんと友花里さんが出したアイデアをノートパソコンに打ち込みながら、麻間(あさま)さんはいいました。

「では、検索キーワードのアイデアを探すコツに続いて、次の工夫について考えていきましょう。リスティング広告のお客様側からの流れって、どう説明しましたっけ。七海さん、お願いします」

七海さんが急いでノートを見返します。

「えっと。まずはお客様がインターネットの検索エンジンでキーワードの検索をおこなう。ここは今話していたところですね。次にインターネット上にリスティング広告が出現する。そして、そのリスティング広告をお客様がクリックする。そうすると、おにぎり水産のネットショップのページにお客様がやってくる。最後にお客様に商品を購入いただく、と。こんな感じで合っていますか?」

「大丈夫です。となると、検索キーワードを考えた後の改善ってどこになると思いますか?」

「この、2番目にあるリスティング広告が出現するってとこですよね」

麻間さんが七海さんに向かって、指を丸めてOKのサインを出します。

「そう、リスティング広告の『広告』部分をどうやって作るか、というのが次の改善になります。最初の広告文としてリスティング広告に出していたのは、『宮城県の笹かまぼこ。笹かまオニギリネットショップ。宮城県で笹かまぼこを生産しているおにぎり水産のネットショップ。美味しい笹かまぼこを全国にお届けします』という文章ですよね。この問題点って何だと思いますか?じゃあ、友花里さん」

友花里さんは「宮城県の笹かまぼこ。笹かまオニギリネットショップ~」と以前の広告文を口に出して読みながらその問題点を探しているようでした。

「う~ん、ちょっとわからないです。『わさび漬け笹かまぼこ』を販売したいのに、『わさび漬け笹かまぼこ』という言葉が入っていないところですかね」

友花里さんはアイデアを絞り出すようにいいました。

「いまの友花里さんの仮説、けっこいいいポイントをついていると思います。おそらくこの文章にはいくつも問題点があると思うんですよ。友花里さんの指摘した『わさび漬け笹かまぼこ』の言葉が入っていないというのもひとつだと思います。七海さんと友花里さんにここで考えてもらいたいことは、『検索する人によって、欲しい情報が違う』ってことなんですね」

「それってつまり、『わさび漬け笹かまぼこ』という言葉を広告文に入れた方がいいか、入れなくてもいいのかは『検索する人』によって変わる、ってことですか?」

友花里さんが麻間さんの言葉にすぐに反応していいました。

「そうです。検索キーワードを考えたときに七海さんが最後に挙げてくれた『おつまみ 焼酎』。このキーワードをネット検索する人ってどんな人だと思いますか?そこからリスティング広告の広告文を考えてみましょうよ」

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石田 麻琴 / コンサルタント

株式会社ECマーケティング人財育成・代表取締役。 早稲田大学卒業後、Eコマース事業会社でネットショップ責任者を6年間経験。 BPIA常務理事。協同組合ワイズ総研理事。情報産業経営者稲門会役員。日本道経会理事。 UdemyにてECマーケティング講座配信中。 こちらから