ECMJ(株式会社ECマーケティング人財育成)

従業員満足度は1月4日をお休みにしたか否かで相当変わる気がする。【no.1220】

少し前の話になりますが・・従業員満足度は1月4日をお休みにしたで変わる気がします。

年末年始のお休みはいつからいつまででしたか?

2016年の年末―――。28日が最終営業日で29日からがお休みだった会社が多いかと思います。年末営業の会社さんでなければ、29日からお休みパターンが通常でしょうか。問題は、年始です。

2017年は元旦が日曜日でした。暦的には2日が「振替休日」ということになります。3日までがいわゆる「正月三が日」です。ここまでが休みというのは特別な会社さんでなければ普通かなと思うのですが、はたして「1月4日」はお休みだったでしょうか?

サラリーマンの方は自分の会社が1月4日お休みだったか。経営者の方は1月4日をお休みにしていたか。ぜひ思い出してみて下さい。で、1月4日をお休みにしていたか否かで「従業員満足度」に大きな開きがあると思うんですよ。今日はそんな話。

1月4日のお休みは従業員満足度に関係する?

いや、まあね。いままでもそうだったからとか、三が日休みだったから4日からは当然だろうとか、4日は社長の挨拶だけだから終わり次第帰らせたぞとか、いろいろあると思うんですよ。でも、4日を出勤日にしたからって売上は変わりますか?

4日から出勤するために従業員のみなさんは3日夜に自宅に帰ってこなきゃいけない。30キロの渋滞に耐えたり、乗車率200%の新幹線に耐えたりして戻ってくるわけです。もしくは、3日に戻ってこなきゃいけないから海外旅行も行けない(費用が高いので)。そんなこともあるはずです。4日の出勤のために、それなりのストレスを抱えるんですね。それで、翌朝社長の挨拶だけ聞きに行くって・・。

私は3日から4日にかけて家族とホテルに泊まりました。3日からの一泊は通常料金でしたし、高速も全く混まなかったのでノーストレスです。4日午前に帰宅して、会社に寄ってから、夜の予定まで上野をブラブラしていました。その正月休み最終日を昼から友達と飲んで過ごす人と、4日から出勤の背広組とのテンションがまったく違っていて―――。4日を休みにするか否かは、ただの1日の話じゃないなと。

従業員満足度についていま一度考えてみよう

今回のコラムを読んでくれている方の中に経営者の方がどれくらいいるかわかりません。1月4日から出勤だった会社さんがどれくらいあるかもわかりません。もし、1月4日を新年初出勤の日にしていて、しかもそれが「社長の挨拶」だけのためとかだったら、お休みにしといた方がよかったかもなーと思います。

もしかしたら現実的に1月4日をお休みにするのは難しかったのかもしれません。でも「4日をお休みにしなかったらどうかな?」の検討をするくらいの「気遣い」が欲しかったところです。おそらく、そのちょっとした「気遣い」が「もっと仕事を頑張ろう」とか「もっと社長をサポートしたい」とか、何かトラブルがあったときのひとつの「支え」になると思うんですね。

そして、この「気遣い」って「4日のお休みどーのこーの」とかって話じゃなくて、年末年始の休み中に仕事のメールを送らないとか、やむなく送るなら「年明け(ひと段落ついたら)でいいよ」とひと言加えるとか、様々な部分に見受けられるところではあります。結局のところ根本的な問題は、この「気遣い」に集約されるんですけどね。

【合わせて読みたい】
「バレなきゃOK」は通用しない「三方よし」の時代。最後は内部告発が起きる【no.1086】
「従業員満足度(ES)」とは? 向上につながる5つの要素と企業へのメリットを解説(HRプロさん)

カテゴリー: 0.ECMJコラムALL, 7.Eコマースのひと工夫, 9.Eコマースこぼれ話

ishida

石田 麻琴 / コンサルタント

株式会社ECマーケティング人財育成・代表取締役。 早稲田大学卒業後、Eコマース事業会社でネットショップ責任者を6年間経験。 BPIA常務理事。協同組合ワイズ総研理事。情報産業経営者稲門会役員。日本道経会理事。 UdemyにてECマーケティング講座配信中。 こちらから