石田さんはアイドルの芸能事務所を始めることになりました。 【no.0147】
石田さんはアイドル芸能事務所を始めることになりました。名もない、ブランドもないアイドル芸能事務所のスタートです。
*石田さんは、オーディションをしようと考えた
まずは、タレントさんを集めなくてはいけません。街を歩いていると、「可愛いな」とか「美人だな」とか「スタイルいいな」と思う女性はいますが、アイドルタレントとしてどんな子を売り出せばいいのか、全くわかりません。そこで石田さんは、オーディションをしようと考えました。
「国●的美少女コンテストは、他の会社さんがやっているからダメだ」「ミス●ガジンみたいなこともブランドのあるメディアがないからできない」。名もない芸能事務所のオーディションに注目してもらうためには、いままでになかった切り口でオーディションをするしかない。かといって需要がなさそうな切り口はだめだ・・。そこで石田さんは、「ミスメガネ歴女」というオーディションを考えました。
*すでにある需要からよりセグメントを絞れるのか
はっきり言って、自分的にもイケてるアイデアとは思えませんでしたが、「メガネ女子」と「歴女」の組み合わせで、すでにある需要からよりセグメントを絞れるかなと安易に考えました。オーディションの候補生を集めるのは大変でしたが、100人は集めないとオーディションが成り立たないというプレッシャーを3ヵ月間自分にかけ続けたため、なんとか100人を集めることができました。実は中には、和装してもらった「メガネ女子」や、メガネをかけてもらった「歴女」もいましたが・・。
オーディション会場を借りるお金がないので、インターネット上でオーディションをすることにしました。候補生100人の写真を掲載し、気に入ったメガネ歴女に1人1票、投票してもらうというシステムです。情報サイトやコミュニティに登録したり、メガネ女子や歴女が集まる場所に出向いて営業をしたりしていると、サイトに少しずつアクセスが集まるようになりました。毎日情報発信を続けていたので、「メガネ 歴女」の検索でも上位に表示されるようになりました。ちなみに「メガネ 池袋」「歴女 池袋」でも上位に表示されるようになりました。「歴女 石田」ではトップ表示です。しかし石田は歴女ではありません。
*石田さんはついにアイドルの金の卵を発見した
候補生100人のデータを見ていると、不思議なことに気がつきました。候補生100人の一覧のページから、個別のページにたくさんアクセスされているのにもかかわらず投票数が伸びない子、個別のページへのアクセスは少なくても投票が多い子がいました。もちろん、個別のページのアクセスと投票がまったくない子もいます。
そこで石田さんは、「個別のページにアクセスされているにも関わらず投票数が伸びない子」の写真を撮りなおすことにしました。自分でネット上からカメラの使い方の情報を集め、全身の写真や、笑顔・怒り顔・泣き顔の写真も、サイトに載せることにしました。候補生が100人もいると、投票する側も好みの子を探すのが大変です。サイトを改善して、「個別のページへのアクセスは少なくても投票が多い子」をサイトの上部に表示するようにしました。写真の表示も大きめにすることにしました。といっても、システム処理ではなく、石田さんの手作業ですが・・(泣)
そうすると、A子さんという「個別のページへのアクセスが多く、投票も多い子」が見つかりました。A子さんは、元々「個別のページにアクセスされているにも関わらず投票数が伸びない子」でした。写真を改善した効果です。やりました、金の卵の発見です。しかし、あくまで今の候補生100人の中では「金の卵」だというだけの話です。なんかピンときません。石田さんは思い切って、また新たに100人の候補生を追加募集することにしました。合計候補生200人での人気投票が始まります。
すると、新しくオーディションに参戦したB美さんという女性が、かなり人気があるような予感がしてきました。A子さんの個別ページには毎日100人がアクセスして、3人が投票していく感じでしたが、B美さんは100人アクセスすれば3.5人は投票をしていったのです。「キタコレ!!」石田さんは思いました。そこで人気投票を引き続き続けながら、B美さんをアイドル募集サイトの顔として売り出すことにしました。
つづきはこちら。
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